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ー 負け越しは許されない藤川阪神

 阪神との開幕3連戦に阿部巨人が打ち出した「64年ぶりにルーキー2人が開幕カードに先発」という勝負手が話題だが、阪神のレジェンドOBはこの奇襲をバッサリと斬り捨て、“両軍の戦力差"を冷静に分析して見せた。

負け越しは許されない藤川阪神

 プロ野球の幕開けを目前に控えた3月25日、阪神タイガースのOBである掛布雅之氏が自身の公式YouTubeチャンネルを更新。27日から東京ドームで始まる巨人との開幕3連戦を前に持論を展開した。

 掛布氏は開口一番、巨人の苦しい台所事情を指摘。エースの山崎伊織が故障で離脱し、戸郷翔征も状態が上がらず。さらにはWBCに出場したことでチームへの合流が遅れている大勢、マルティネスの守護神2人まで不在という現状を踏まえ、掛布氏は「今の巨人の戦力を見た時に、阪神からすれば負け越すのは絶対に許されない」と明言。現在の巨人は、阪神からすれば確実に叩いておかなければならない相手であるとの見解を突きつけた。

「阿部監督は『阪神との開幕戦は143分の1ではない』と語り、今後の戦い方を占うカードになると決意を語っていました。そんな中でドラフト1位の竹丸和幸と3位の山城京平という新人を開幕カードで先発に抜擢する方針を固め、大勝負に出るようです。この“初物”の起用は、データが乏しい開幕直後においては確かに阪神打線にとって厄介な存在になり得ます。

 しかし、掛布氏はこの采配に対しても非常に冷ややか。開幕戦特有の重圧や、ファンのボルテージに飲まれる可能性を指摘し、『投げても5回まででしょう』と一蹴。百戦練磨のプロですら体が硬直する特別な舞台で、新人が額面通りの力を発揮するのは至難の業だというわけです」(スポーツ紙記者、以下同)

 さらに、掛布氏は仮に阪神が巨人に開幕3連敗を喫したとしても、「先発投手が3点以内に抑えて打線が沈黙した結果であれば、まったく心配する必要はない」と断言。「勝ったチームが強い」のではなく、「強いチームが勝つという野球をやらなきゃいけない」と、地力の差を信じる野球を求めている。

「掛布氏は阪神・藤川球児監督が掲げる先発7枚のローテーション案についても『さすが藤川監督』と称賛。昨年優勝したことで給料が上がった選手たちが、金額に見合った働きをしようと自分にプレッシャーをかけてしまうことだけを懸念していました。昨年ほど独走状態にはならないとしても、普通にやれば優勝する戦力だと感じているようです」

 ネット上でも「阪神は普通にやるだけでいい」「タイガースに異次元の強さを見せてほしい」「阪神はお盆までに優勝してしまうんじゃないかな」といった声が聞かれ、開幕を目前に控え、王者の独走を確信しているファンのボルテージも上がっている。

「野球解説者や各媒体のシーズン順位予想でも、ほとんどが阪神優勝としていました。対抗馬としては、昨シーズン阪神が唯一負け越した中日を挙げている人たちが多かったですね。本拠地のバンテリンドームの外野が狭くなったことでホームランが出やすくなったのも有利に働きそう。掛布氏も巨人よりも中日や若手が台頭している広島を警戒していましたが、戦力が整った阪神に対して、新人の勢いだけで巨人がどこまで肉薄できるか見ものです」(スポーツ紙デスク)

 今年もセ・リーグは1強5弱となるのか。それとも阿部巨人は王者の出鼻をくじくのか。