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ー ドキドキの連ドラ主演
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ー 子役時代はできないことだらけ

「“主演だ、やったー!”みたいな気持ちはなかったといっていいと思います」

ドキドキの連ドラ主演

 とクールに話し始めたのは、加藤清史郎。『君が死刑になる前に』で、地上波連ドラ初主演を飾っている。

「舞台や映画では主演をやらせていただいたことはあるので、作品の向き合い方という意味では変わりません。“え、本当ですか?”という驚きのほうが強かったです。そして、すぐに“主演を務めるためには何が必要か”にマインドがシフトしてしまったので。今振り返っても“喜ぶ”ということはなかったと思います」

 とはいえ、情報解禁前はドキドキしたという。

「“加藤清史郎なんかに主演が務まるわけないだろう”っていう声がSNSにあふれたらどうしようと本当に思って(笑)」

 演じているのは、フリーターの坂部琥太郎。大学時代の映画サークル仲間とドキュメンタリー映画の撮影中に、7年前にタイムスリップしてしまう。

 そこで出会ったのは大隈汐梨(唐田えりか)。(7年後の)現代では教師連続殺害事件の犯人で、死刑が執行されたばかり。だが汐梨は“やっていない”と主張する。琥太郎は信じたいと思うものの、汐梨の行動はどうも怪しい……。

「琥太郎たちは映画のインタビューと称していろんな人に話を聞きながら独自調査をし、推理をしていきます。琥太郎はひと言で言うなら優しい。そしてある意味、面倒くさい(笑)。ひとつのことをしっかりと最後まで見つめないと気が済まないし、常に“相手主観”で物事を見て、考え抜く。その面倒くささのせいでいろいろ巻き込まれていくんですが(笑)。

 面倒くささという意味では、自分自身とすごく似てると思います。同じ思考回路だなって感じるときもありますね」

 7年前の世界では、1件目の殺人事件が起きたばかり。続く事件は食い止められるのか? そして事件の真相は?

「シリアスな展開ではあるんですけど、王道サスペンスの要素もたくさんあるので。信じたいっていう気持ちはものすごく尊いものだけれども、同時に危ういものでもあって。生きていると、わかっていてもやっちゃうことってあるじゃないですか?そんなものが詰まっている感じがするんですよね。

 僕は台本を“ほら見たことか!”って言いながら読んでいます(笑)。だからみなさんにも、ぜひ声を出しながら見ていただきたいって思っています」