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ー 「イエイ!」と言っているだけ

 神宮球場で行われた4月19日のヤクルト戦でも、ヤクルトのルーキーサウスポー・増居翔太を相手にわずか2安打に抑えられ、プロ初勝利を献上した巨人。チーム内では左腕への対応が改めて課題として浮上し、橋上秀樹オフェンスチーフコーチは、「対左腕へのアレルギーが深刻化しています。課題にはなっていますので、なんとかやっていきたい」とコメントしている。

橋上コーチは左投手に封じ込まれるたびに、『課題』というワードを繰り返していますが、具体的な打つ手がまったく見えてこない。阿部慎之助監督もスタメンをいじって、右打者を並べるありきたりな対応をするだけ。『左投手には右打者』というのは昔ながらのセオリーではありますが、今の巨人に頼れる右打者はさほど多くありません。

 左打者であっても左投手を苦にしていない選手もいますし、ヤクルトとの3連戦初戦で大暴れした大城卓三もその一人。ここまで打率.533とチームで最も期待できる打者でありながら、以降の試合で先発させなかったばかりか、“温存”したまま負けた阿部采配はまったく理解できませんでしたね」(スポーツ紙記者)

 そんななか、とりわけファンが不信感を抱いているのが、李承燁(イ・スンヨプ)打撃コーチの存在だ。

「打てる右打者が少ない巨人で、カギを握るのは左打者です。そんななか、現役時代に日韓通算626本塁打を放ち、“アジアの大砲”と呼ばれる左の強打者だった李コーチの指導が、今こそチームに求められています。巨人時代の2006年には打率.323、41本塁打という成績を残していますが、左投手をまったく苦にしていませんでした。阿部監督の飲み仲間だった関係性もあり、昨年の秋季キャンプで臨時コーチを務め、左打者の門脇誠や荒巻悠ら若手を熱心に指導。阿部監督から直々に『1年間いてほしい』とラブコールを受けて入閣しました。

 今季、チーム全体としては本塁打も多く出ていることから『一定の成果は出ている』と評価する声もあるのですが、阿部監督が自ら直接指導して選手を復調させたというニュースは聞かれても、李コーチが“何かをした”というニュースはまったく耳にしない。日本でも長くプレーしていますし、選手とのコミュニケーション能力には問題はないはずですが、一部のファンからは『“ただいるだけ”になっているんじゃないのか』との不信感も聞かれます。そろそろ表立って存在感を示さないと、冷たい視線を浴びそうです」(スポーツ紙デスク)

「イエイ!」と言っているだけ

巨人打撃コーチの李承燁とウィーラーに、ネット上ではファンも「仕事して」と切に願う
巨人打撃コーチの李承燁とウィーラーに、ネット上ではファンも「仕事して」と切に願う

 ネット上では左投手に苦戦が続く状況に、《オフェンスコーチの怠慢。昨年の二岡智宏コーチの方がまだよかった》《データでなく、監督の使いたい選手ありきで打線組んでたら対策にならない》《試合中にコーチからの絞り球の指示が出ている感じがしない》といった辛らつなコメントが飛び交っている。

外国人や若手の指導を任されているウィラー打撃コーチも責任は同じ。クリーンアップを任されることも多いキャベッジは、左投手をまったく打てていません。明るくてムードメーカーではあるのですが、『イエイ!』と言っているだけでは、選手はいつまで経っても左を打てるようにはなりませんよ」(同前)

 この先、左投手が先発する度に巨人ファンは何度も「デジャブ」を見させられるのか。それとも首脳陣によって「対策」が見出されるのかーー。