感情に訴えてくる内容ほど注意

「感情に訴えてくる内容ほど注意が必要で、非難や同情、正義感を強く刺激する情報は疑ってかかるべきです。必ず大元の報道ソースにあたること、口伝えやダイレクトメール、LINEで広がる話には反応しないこと、SNSでは投稿者の過去の発信を確認して信用度をチェックすることが重要です。

 そして、最も大切なのは拡散しないこと。たとえ本当であっても真偽の判断は難しいため、ほかの人に伝えない姿勢が大切です」(三上氏)

 と忠告する。過去にも、同様の“誤情報による二次被害”は繰り返されてきた。

 2017年の東名高速夫婦死亡事故では、あおり運転による死亡事故をきっかけに、ネット上で容疑者の身元をめぐる憶測が過熱。無関係の建設会社が「犯人の勤務先」と誤って特定され、その企業に対して中傷や嫌がらせの電話が殺到する事態となった。

 京都の山中で発見された一人の少年の死の真相は解明されるべきだが、同時に問われているのは、情報を受け取る側である私たちの姿勢でもある。拡散の一端を担わないという自制こそが、二次被害を防ぐ手立てなのかもしれない。