“使用中の密室”をカムフラージュできるトイレ
4月18日には自宅から約2キロの景勝地「府立るり渓自然公園」の公衆トイレを念入りに現場検証した。行方不明の当日、結希さんを南丹市内のどこかで死に至らしめ、遺体を複数箇所に移動させたあと、発見現場である山林に運んだ可能性があるとみられている。
まずトイレに隠したのだろうか。地元住民によると、平日は利用客が少なく、週末や春秋の観光シーズン、夏のキャンプやバーベキューの時季になると多少は利用客が増える程度という。
やや古びたトイレに入ってみた。男性用トイレは小便器3つと個室1つ。掃除は行き届いており、施錠された掃除道具入れがあった。遺体を隠すならば、まず個室を考えるだろう。個室上部には大きな隙間があり、中から鍵をかけて上部の隙間を乗り越えれば“使用中の密室”をカムフラージュできるつくりだ。
しかし、個室のスライド式のカギは壊れていた。
「女性用トイレも同じです。使用中に外から開けられてしまうため、恥ずかしくて使えないですね」(観光客の女性)
ほかに多目的トイレがあり、中からカギはかかるが、カギをかけたまま外部に脱出する方法はない。仮に遺体や遺留品を隠しても、利用客がいれば目に入る可能性があり、隠し場所になるとは思えなかった。優季容疑者は何の目的でトイレに立ち寄り、どのくらいの時間を過ごしたのか。
府警は4月21、22日には遺体発見現場から南東に約1・8キロの、ため池でボート上から水中スコープで何かを捜していた。周辺の陸地でも捜索活動する様子がうかがえた。
「死体遺棄容疑の事実をはっきりさせるため、遺体をいつ、どこからどこまで、どのように運んだのか、証拠固めを優先しているとみられます。結希さんのご遺体は腐敗もあり、現時点では死因不詳のため、さらに詳しい死因究明も進めているはずです。その先には殺人容疑か傷害致死容疑での再逮捕を見据えているでしょう」(全国紙社会部記者)

















