行方不明のビラを捨てられず

 優季容疑者と結希さんの母親が勤務する会社は、のどかなエリアにある。同社に勤務する友人を持つ女性によると、

「優季容疑者は報道で悪く言われているけれども、そうじゃない。仕事を教えてくれるとてもいい人」との声があるという。

 一方で、こんな声も。

「結希さんの母方の祖母は、娘と優季容疑者の結婚に大反対でした。優季容疑者には妻子がおり、妻も同じ勤務先なのに不倫に走ったんです。人目をはばからず、一緒に昼食をとるなど公然といちゃついていたため、職場では結希さんの母親に“あんな、しょうもない男はやめとき”という人もいました。

 母方の祖母は、娘が“どうしても”と言うので渋々結婚を認めたようですが、朝、起きてきても挨拶すらしない優季容疑者が自宅をウロウロしているのが気に入らなかったんです」(安達家の知人女性)

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 結希さんも、優季容疑者を「嫌い」と言っていたという。

 もうすぐゴールデンウイークというのに、事件のショックは町全体を覆ったまま。捜索ビラはほとんど剥がされているが、そのビラを「捨てられらずにファイルに保管しています」(商店の女性店員)と見せてくれる人もいた。

 結希さんの同級生の父親はこう話す。

「遺体が見つかったとき、息子はテレビのニュースを一緒に見ていて、“ユキじゃない!”“信用できへん!”って次々とチャンネルを替えては確かめ、見入っていました。次の日は“うーん”と何度もつぶやいていました。結希くんの死を受け入れるかどうか、子どもながらに葛藤していたんです」

 犯行動機の解明や偽装工作の全貌など、まだ見えてこない事実がある。結希さんを無事に保護するため協力した住民らの傷が癒えるのにも、まだまだ時間を要するだろう。

 悔しさや、やりきれなさを胸に、それぞれのペースで、ゆっくりと乗り越えていくしかないのかもしれない。悲しみの壁はあまりにも高い。