「J-WAVE」で月に1回ナビゲーターとして一緒に出演している小泉今日子と近田春夫氏(番組の公式SNSより)
「J-WAVE」で月に1回ナビゲーターとして一緒に出演している小泉今日子と近田春夫氏(番組の公式SNSより)
【写真】小泉今日子の還暦ライブで舞った「戦争反対」の銀テープ

 実際に最近の彼女は、どのようなことを考えているのか。小泉に楽曲を提供して以来、現在もラジオで共演するなど、長年の交流を続けている音楽家の近田春夫氏に聞いてみた。

「彼女とは、思想とか価値観について、あらためて話し合ったことはありませんが、いつも自然体で、自分の置かれているポジションや何かへの忖度とかなく、一人の人間として、今はこれがやりたい、ということに非常に素直な人だと思います」

 実際、近田氏が提供して1989年にリリースされた『Fade Out』は、当時の日本ではまだ一般的ではなかった“ハウスミュージック”を取り入れた曲だった。小泉の強い希望で実現したこの曲からも、彼女が当時からいわゆるアイドル歌手という枠組みにとらわれない存在だったことがうかがえる。

小泉は「世界で通用する表現者」

 この曲は発売当時も音楽通の間で話題を呼んだが、近年は海外で、“和製テクノ歌謡”として再評価されている。

小泉さんは、世界を相手にできるほどの表現者。だからこそ、発言だけでなく彼女が活動してきたこと、表現してきたものに、もっと目を向けるべきだと思うんです。彼女の休養が明けたら、また一緒に新しい、世界を相手にするような、カッコいい曲を作りたいですね」(近田氏)

 同志から再始動を待ち望まれる小泉。今回の休養は次なる表現への助走かもしれない。