紀子さまと一緒に鑑賞

紀子さまと共に「がん患者さんが歌う第九チャリティーコンサート2026」を鑑賞(2026年4月19日)
紀子さまと共に「がん患者さんが歌う第九チャリティーコンサート2026」を鑑賞(2026年4月19日)
【写真】イギリスのリーズ大学留学中に親しくなった男性とカフェで過ごす佳子さま

 佳子さまは4月19日、母親の紀子さまと一緒に、東京都豊島区にある東京芸術劇場を訪れ、「がん患者さんが歌う第九チャリティーコンサート2026」を鑑賞した。

 公益財団法人がん研究会などの主催のコンサートでは20代~80代のがん患者やがん経験者、その家族ら約200人がステージに立ち、オーケストラの演奏に合わせてベートーベンの交響曲第九番「歓喜の歌」を合唱した。この熱唱に佳子さまと紀子さまは、ほかの観客たちと一緒に大きな拍手を送っていた。

 安定的な皇位継承に向けた議論を進めるため、衆参両院の正副議長は4月15日、与野党の全体会議を約1年ぶりに再開し、各党・会派が意見を表明した。森英介衆院議長は、「今国会中に皇室典範改正案の成立にこぎ着けたい」との考えを示した。

 報道によると、全体会議は衆院議長公邸で約1時間半行われた。衆参両院の正副議長と13の党・会派の代表者が出席し、中道改革連合とチームみらいが初めて参加した。各党・会派は、政府の有識者会議が2021年にまとめた、①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する②旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える─の2案への見解を表明したが、各党の意見に大きな隔たりが見られたという。

 読売新聞によれば次のようになる。

《①については、中道改革やみらいを含め、主要政党の大半が賛成した。結婚後の女性皇族の夫と子に皇族の身分を与えることに関しては、自民党や国民民主党、公明党などが反対した。中道改革は「意見が分かれており、引き続き合意形成を図る」と述べるにとどめた。

 ②には自民、日本維新の会、国民民主、参政、公明の各党などが賛成した。中道改革は「賛成意見が多数」としつつ、集約には至っていないと説明した。立憲民主党は「極めて慎重な検討が必要だ」と指摘した。共産党は議論の白紙化を求めた》

《(略)80年間も民間人として生活してきた旧宮家の人を唐突に皇族に復帰させ、その後生まれた男子を天皇と想定することに、国民の理解が得られるのか。男系男子に固執するあまり、皇室が国民の思いからかけ離れてしまっては本末転倒だ。

(略)政府も長年、女性・女系天皇は憲法上許容されると解釈してきた。各党は報告書の2案にとらわれてはならない。今の継承順位は変えないことを前提に、将来の女性・女系天皇も排除せず、皇統の存続を最優先に検討すべきだ》

 このように、読売新聞は社説で「女性・女系を排除せず論じよ」と訴えている。一方で、産経新聞の「主張」は《皇室典範の今国会改正を 男系堅持が大勢》と、次のように書いている。

《(略)君主である天皇の正統性は歴史と伝統に基づく継承の積み重ねから生まれる。126代にわたり例外なく守られてきた男系継承が最大原則だ。その点で、皇位継承権を持つ男性皇族を増やす②案が決定的に重要だ。

(略)臣籍降下から80年たつとして旧宮家からの皇族入りを難ずる意見が世間の一部にある。だが皇室と旧宮家は親戚として交際してきた。旧宮家を排斥し、一般男性の皇族化は認めよという女系論、女性宮家論は滑稽だ。到底容認できない》

 マスコミの論調もまた、大きな違いがある。しかし、両紙ともに、《今の継承順位は変えないことを前提に》(読売新聞)、《悠仁親王殿下までの皇位継承の流れをゆるがせにしないことを前提に》(産経新聞)と書き、今の天皇陛下の後は、皇位継承順位第1位の秋篠宮さま、その次は第2位の長男、悠仁さまが天皇陛下となることには異論がない。この点は、はっきりしている。

 佳子さまの弟で筑波大学2年生の悠仁さまは今年、20歳となる。秋篠宮さまは24歳で結婚し、翌年には第1子が生まれている。あと4年余りで父親の結婚した年齢となるだけに、拙速な議論を避け、悠仁さまの結婚まで待つ、というのも一つの考え方としてあるのではなかろうか。

 悠仁さまの結婚に向けての環境を整えるなど、政治家たちもいろいろ知恵を絞ってほしい。このほうが、より現実的であるように思う。

 佳子さまも議論の行方を心配しているはずだ。

<文/江森敬治>

えもり・けいじ 1956年生まれ。1980年、毎日新聞社に入社。社会部宮内庁担当記者、編集委員などを経て退社後、現在はジャーナリスト。著書に2025年4月刊行の『悠仁さま』(講談社)や『秋篠宮』(小学館)など