「ほとんどテロ」怒りや不安の声

 今回、被害を受けた東庄町周辺では、同じ時期に別の排水機場でも金属窃盗が発生。さらに隣接する香取市でも今年2月に同様の被害が確認されている。

「千葉県警のウェブサイトでは、県内で金属類の盗難事件が多発しているとして《金属類の盗難被害を防止するため、防犯対策を確実に実施しましょう。また、不審者や不審車両を見掛けた場合は、すぐに警察に通報してください》と呼びかけ、警戒を強めていますが、広大な農地や排水施設を24時間監視することは容易ではありません。太陽光発電施設に続き、いまや農業インフラまで標的となりはじめたことで、被害は単なる窃盗事件の域を超えつつあります。食料生産を支える設備が狙われれば、その影響は最終的に消費者にも及ぶでしょう」(前出・全国紙記者)

 こうした事態に放送後、ネット上では怒りや不安の声が相次いだ。

「トクリュウと呼ばれる組織的犯罪グループによる犯行による『金属窃盗』は後を絶ちません。農家の水田にも影響が出てくる状況をみて、本当に許せない思いになります」

「窃盗の利益より被害額の方が桁外れに大きい、ほとんどテロ。広範な人々を苦しめるためにやってるようなものだ」

「こんな事があれば、またコストが上がってお米が高くなってしまいそう」

 食料安全保障の重要性が叫ばれるなか、農業を支えるインフラまで標的になれば、被害を受けるのは農家だけではない。私たちの食卓にも確実に影響が及ぶだろう。田んぼに水を送るための設備が狙われ、お米を作りたくても作れない――。そんな異常事態が現実に起きていることに、多くの人が危機感を募らせている。