極刑の可能性は…
今回は市民が参加する「裁判員裁判」だが、ここにも世論の感情が、そのまま突っ走らないような“ブレーキ”がかけられているという。
「世間がどんなに“極刑にしろ”といっても、それがそのまま判決に直結することはありません。裁判官3人と裁判員6人が徹底的に議論を行いますが、仮に多数決になったとしても、必ず裁判官のうち1人以上を含む過半数の賛成が必要となります。過去の類似事件との“量刑のバランス”も重視されます」
では、現実的に内田被告には、どのような判決が下される可能性が高いのか。
「共犯の女に懲役23年の判決が確定しています。検察側の主張通り、内田被告がすべての主導権を握っていたと認定されれば、それより重い刑になるのは間違いありません。私の見解としては、懲役25年から、求刑通りである懲役27年前後の有期刑が最も有力なラインだと考えています」
裁判所が事件の悪質性を極限まで重く見た場合でも、求刑を超える判決の可能性は低いという。
「法律上、裁判所が求刑を上回る判決を出すことは可能です。しかし、今回の裁判では懲役の上限は27年になります。死刑や無期懲役は難しいので、求刑を超える判決の可能性は低いと考えられます」
6月22日、どのような審判が下されようとも、奪われた尊い命と遺族の失われた日常が戻ってくることはない――。

















