顎髭を蓄えて“メジャー使用”になっていた小笠原慎之介投手(公式インスタグラムより)
顎髭を蓄えて“メジャー使用”になっていた小笠原慎之介投手(公式インスタグラムより)
【写真】素朴だった青年が…見た目はすっかり“メジャー仕様”になった小笠原慎之介

《小笠原式FA爆誕》

 ネット上ではやはりと言うべきか、移籍報道がなされると早速「小笠原式FA」などとヤジる声もある。

 2023年から3年15億円の大型契約で、福岡ソフトバンクホークスでプレーした有原航平投手(33)。そして同じくホークスと4年10億円で契約、2025年からプレーしている上沢直之投手(32)。いずれも北海道日本ハムファイターズからポスティングでメジャー移籍した選手たちだ。

 ところが有原は2年、上沢に至ってはわずか半年で日本球界に“出戻り”復帰。しかも2人とも古巣ではなく、高額契約を提示したソフトバンクに入団したことで「有原式FA」「上沢式FA」ともネットで称され、ポスティング制度の“抜け穴”を露呈することに。

1年ダメでソフトバンクに行く流れ

 さらに論戦に拍車をかけたのが、上沢への批判や誹謗中傷が巻き起こっていた中で、日ハムが育て上げた主力選手を“奪われた”新庄剛志監督による、

「ポスティングで行って1年ダメでソフトバンクに行くっていう流れはやめてほしい」

 と制度の“穴”をついたような移籍劇に対する現役監督からの苦言。するとプロ野球選手会の森忠仁事務局長(64)も反応しては、選手会の会沢翼会長(38、広島東洋カープ)による発言を代弁。

「あの(新庄監督の)発言が出た時に、なんでNPBは問題ない行動だとか、選手をかばう行動をしてくれなかったのか」

 制度上、何ら違反がないにも関わらず選手が批判される状況に「選手をかばうべき」との主張を、選手側の意見としてNPBに突きつけたのだ。選手の権利を守り、地位向上などを目指す選手会だけに、会沢会長としても当然の物言いである。

 しかしながら有原や上沢同様の“出戻り”移籍が肯定されてしまえば、国内・海外FA(フリーエージェント)権の取得を待たずとも、他球団への移籍ができる“グレー”ルートもできてしまう。故に新庄監督の苦言も間違ったものではない。