犯行発覚前に修学旅行のスケジュールが変更

 在校生の保護者は言う。

「学校側は昨年、事態が発覚した直後に臨時保護者会を開き、児童の心のケアを行うなどと説明しましたが、正直、子どもは事件にあまり関心がないようです。犯行の全容を理解できていませんから。うちの子は元教頭について“優しい先生で賞状を渡す係だった”と印象を話しています」

 別の保護者らによると、犯行発覚前の修学旅行のスケジュールが、「新幹線で行く新潟2泊3日」から「日光1泊2日」になったことがあり、着服の影響ではないかという。

 卒業生の男子生徒はこう話す。

「なんか腹黒い先生のような気がしていました。全校集会で話す内容は、校長先生が話したこととほとんど変わらないんです。それをことさら優しい口調で話し、児童から信頼されようとしているみたいでウソくさいなと思っていました。元教頭の口グセは“気をつけましょう”と“人に迷惑をかけないようにしましょう”の2つ。

 女性の校長先生は“さあ、みんなで”と一緒になって盛り上げてくれる先生だったので、みんな大好きでしたが、元教頭と遊んだり、話しかけられたことはありません。普段は何をしているのかわからない先生でした」

 そんなふうに児童をたしなめながら、当の本人が迷惑をかけたことになる。

 ちなみに昨年、所在をつかまれたとき、着服金の残高は約7万円しかなかったとされる。容疑者は「一生かけて弁済したい」と学校側に謝罪したというが、逮捕に至るまでおよそ1年が経過してどれくらい返済できたのか。

 市教委に現在までの弁済額を尋ねると、

「あくまでも市川市と本人との間のことなので第三者には答えられない。報道機関であってもそれは同じ」(学校運営支援課の担当者)

 容疑者は懲戒処分後、契約社員として働いてそれなりに稼いできたはず。せめて罪と真摯に向き合い、奪った金をしっかり返していく姿を児童や卒業生、保護者らに見せてもらいたい。