おいしく効率よく栄養を丸ごと摂取
この酢納豆の効果を、より高めるためのベストな摂取タイミングは、運動前後や夕食の時間帯。
「納豆にはタンパク質やエネルギーの生成に必要なビタミンB群が含まれているので、運動前後に食べるのが望ましいです。また、血栓ができやすいのは夜なので、夕食に食べれば血栓を予防できます」
気をつけたいのが、酢は酸味が強く、空腹時に食べると、人によっては胃に違和感が出ることがある。
「先にほかの食品から食べるなど、食べる順番を工夫してみてください。夕食に食べるのが難しいなら、朝食や昼食でもかまいません。まずは毎日の食卓にプラスして、継続することを意識してくださいね」
酢納豆は、そのまま食べたり、ご飯にかけたりするだけでも十分おいしいが、毎日食べるなら自分好みにアレンジするのがおすすめ。酢納豆はさまざまな食材と相性がいいので、組み合わせ次第で多彩な味わいが楽しめ、さらなる健康効果も期待できる。
「合わせる食材次第で、酢納豆の栄養素の吸収を助ける働きをすることも。例えば、ビタミンCを含むキャベツやトマトを酢納豆にあえると、納豆に含まれる鉄分の吸収がよくなります」
石原先生のおすすめは、遺伝子組み換えでない国産のひきわり納豆。
「ひきわり納豆は大豆が砕かれた状態なので、表面積が広くなっています。納豆菌は納豆の表面でのみ増えるので、ひきわりのほうがたくさんの納豆菌が摂取でき、効果をより多く得ることができるのです」
酢も、穀物酢、米酢、りんご酢、黒酢など、たくさんの酢を試してみると自分好みの酢納豆ができあがる。また、ワインビネガーなどの西洋酢を使えば、ひと味違った風味に。
「最近、いろいろなメーカーから発売されているにごり酢もおすすめです。にごり酢は発酵の過程で生まれる酢酸菌をろ過せず残しているので、大さじ1杯に約90億個もの酢酸菌が含まれています。酢酸菌は免疫力アップが期待される菌。納豆菌と一緒にとれば、さらなる効果が期待できます」
また、口当たりがふんわりまろやかになるからと納豆を100回以上かき混ぜる人がいるが、酢納豆ならその手間は不要。
「酢を加えると、軽く混ぜるだけで泡立ってふわっとした食感になります。まろやかな口当たりになり、食べやすいですよ」
酢納豆は、こしょうやオリーブオイル、キムチやガーリックチップとの相性も良好。薬味を工夫すれば、季節感のあるひと皿に。
「大葉やミョウガを酢納豆に加えれば、さっぱりとした口当たりになります。そうめんを酢納豆入りのつゆで食べると、酢の酸味で食欲増進につながりますよ」
さらに、オムレツやあんかけ焼きそばなどの料理にかけて食べてもおいしく、アレンジは自由自在。
「ナットウキナーゼは熱に弱いので、より多くの効果を得るには、熱を加えずに食べるのがベストです。炒め物やスープに入れる場合は、70℃以下になるように注意してください。酢納豆は夏を乗り切るのに心強い料理です。お子さんからお年寄りまで、そのパワーを実感してくださいね」












