原因を取り除くことが治療・予防の第一歩
では、夏型過敏性肺炎が疑われたら、どうすればよいのだろうか。
「まず、かかりつけ医に相談して、治療を進めていきましょう。基本的にはアレルギーなので、症状に応じてアレルギー用の薬を服用することもありますが、治療の大原則は、アレルギーの原因を除去することです。カビ菌がなければ発症しませんから、カビが発生する環境を改善することが最優先になります」
ただし熱が持続する、あるいは息苦しさが増すなどしたときは要注意。重症化して体内の酸素濃度が下がると、それを補うために入院による治療が必要になるという。
通常の肺炎と同じように、過剰な炎症を抑えるステロイドの使用が検討されることもある。そんなことにならないように、早めに環境を整備することが何よりも大切だ。
原因が除去できれば、再発することもなく、根本的な解決が可能。カビを増やさない環境整備が、治療と同時に予防になるわけだ。これから本格的な夏を迎えるにあたって、できる対策はどんなことだろうか。
「夏場にかけて、エアコンの稼働頻度がより高くなり、カビが室内に舞いやすい環境になります。梅雨時季に発生したカビを取り除くためにも、エアコンの掃除はやっておきたいところ。パッと見て外側がきれいでも、エアコン内部が汚れていることは多いので、専門業者に頼める人は任せたほうがいいですね。
そして室内の換気も重要です。風通しが悪くなると、カビが増殖する可能性があるので、窓を開けて風を通したり、エアコンの除湿機能や除湿器を使って、室内環境を改善します。
押し入れやクローゼットを定期的に開ける、衣替えの際は換気しながら作業するなどもやってほしい対策です。そのほか、布団を天日干ししたり、布団乾燥機を使ったりして、乾かしましょう。そうすると、室内に菌が滞留する可能性を減らせます」
“夏型”という症状名だが、一体、いつまで注意すればいいのだろうか。
「地域にもよりますが、だいたい6月から10月ぐらいまで。エアコンを使う時季を目安に、対策すればいいと思います」
カビを発生させないよう、室内を清潔に保つことは、ほかの感染症の予防にもつながる。家の環境整備をして、夏を健やかに乗り切ろう!


















