JR東海が答えた背景

 前回に続いてこのイベントを主催したJR東海に、企画の経緯や反響について聞いた。

前回は、座席の上で愛犬用のクッションを使用していただきましたが、今回は仕様を変更しました。専門家の協力のもと、さまざまな車内装備による効果を検証するため、往路では複数種類のシートカバーを整備した運行を行い、復路では通常の座席でご旅行いただく運行となりました。今回は、愛犬も通常の新幹線と同じ座席にお座りいただけるようになりました」(JR東海広報部、以下同)

 なぜ、このような取り組みを実施することになったのか。

「愛犬と一緒にご旅行されるお客様からいただいている“旅の途中で少しだけでもケージから出し、愛犬の息抜きをさせたい”というご要望と、当該列車や折り返しの営業運転する列車をご利用になる一般のお客様からのアレルギーなどに対するご懸念の払しょくを両立するため、前回のトライアルにおいて得られた知見をもとに、今回はより工夫したかたちで試行を実施しました」

 アレルギー対応への疑問の声については、JR東海としても前回から把握しており、実験として運営を試みたようだ。最後に、今回も無事に終了したイベントの反響を聞くと、

「定員に対して一定数のお申込みをいただき、着実に関心をお寄せいただいていると感じています。

 また、ご利用いただいたお客様からは、“愛犬と一緒に移動できたこと自体が特別な体験だった”“この新幹線があったから愛犬と出かけようと思った”“移動時間も含めて思い出になった”といったお声を多くいただいており、満足度の高い評価をいただいています」

 手荷物のひとつではなく、大切な旅の“相棒”として、胸を張って一緒に移動も楽しみたい。そんな飼い主の“のぞみ"を叶えたイベントになったようだ。