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ー 「魚雷バット」に議論も起きていた
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ー “殺せ”に慣れてしまっている子ども

 

 7月9日、『河北新報オンライン』が【「刺」「殺」を使わない指導目指す 宮城県高野連、今秋にも検討委設置へ<再考 野球用語>】との、野球界に起きている時代の変化を記事にした。

「刺」「殺」「死」「盗」「犠」などの物騒な表現を含む野球用語の見直しのため、宮城県高校野球連盟が検討委員会を設置。この結果を加盟校の全指導者に周知する方針で、いずれは県内の小学校から社会人といった野球の現場にも広げるとのこと。

「ランナーを殺しにいかないといけないプレーだったかなと思います。殺せた…殺すって表現はよくないか。タッチプレーでいくべきだったかなと思います」

 6月24日、バンテリンドームでの横浜DeNAベイスターズとの試合を4-6で落とした中日ドラゴンズ。試合後に記者取材に応じた井上一樹監督(54)は、2回の守備で起きた「挟殺プレー」を振り返り、DeNA走者をアウトにできなかったプレーを悔やんだ。

 このとき1度は「殺せた」とするも、すぐに「よくない」と訂正して「タッチプレー」と言い直した指揮官。井上監督も当たり前のように口にしたように、野球界ではアウトが絡むプレーには「刺す」「殺す」「死ぬ」などの暴力的な言葉が用いられ、また「塁を盗む」「犠牲になる」といった犯罪や生命に関わる表現も多用される。

「魚雷バット」に議論も起きていた

 他にも「〇〇軍」「戦力」「被弾」「生還」などの戦争を連想させる言葉は、スポーツメディアでも度々見出しに踊る言葉だ。最近でもメジャーリーグで話題になった「魚雷バット」だが、これらの表現をめぐって業界で議論される動きもあるようだ。

 しかしながら冒頭の通り、ここにきて宮城県内で野球用語の見直しが検討され始めたように、全国各地では現在も「物騒表現」をもって野球指導にあたる監督、コーチがいるのも事実。むしろ、井上監督のように「よくない」と気づくことができる指導者の方が少ないほど、当たり前の言葉として使っている現状がある。