富士宮市と富士吉田市のホンネ
富士山での救助費用は原則無料になっているが、昨年はある事件をきっかけに“有料化”についての議論が行われた。
「昨年4月、山頂付近にいた中国籍の20代の大学生が体調不良を訴え救助を要請。防災ヘリが出動し救助されましたが、その4日後、再び遭難したのです。別の登山者が通報し、救助されましたが、最初に救助された地点に携帯電話を置いてきて、それを取りに戻っていたとのこと。
この一連の遭難事件に対し、静岡県富士宮市の須藤秀忠市長は“救助費用を遭難者の負担にするべきだ”と発言。山梨県富士吉田市の堀内茂市長もこれに同調し、“救助は命がけ。趣味や道楽で登る人らをなぜ公費で救う必要があるのか”と強い言葉を使っていました」(前出・全国紙社会部記者、以下同)
静岡県では、防災ヘリが出動した場合、1時間につき40万~50万円の燃料費がかかるとされており、もちろんこれは国民の血税から支払われている。
「有料化にあたっては、救助活動の原則無償化が記されている『消防組織法』が関わってくるため、即時改正というわけにはいきません。現状では、家族や同行予定の人物らが止めるしか手はないのです。過去に登山経験があったとしても、登山は死の危険性が隣り合わせであることを再認識するべきでしょう」
“日本一の山に登りたい”という夢は否定されるべきものではないが、周囲の判断を聞き入れる必要はあるだろう。


















