原作もの特有の難しさも
第2位は、ある日突然失踪した家族を必死に捜す夫を描いた『真犯人フラグ』(2021年/日本テレビ系)。西島秀俊演じる主人公は、当初こそ世間の同情を集めていた。だが、ある日を境に状況は一変。「実は犯人では」と、疑惑の目を向けられることになる。
「最終回も含め、トンデモ展開すぎて拍子抜け」(神奈川県・69歳・男性)「奇人が多すぎ」(鳥取県・33歳・女性)と、厳しい意見が並ぶ。
近年、“考察系”のブームを定着させたドラマは、秋元康氏が企画・原案を担当し、原田知世と田中圭がW主演を務めた『あなたの番です』(2019年/日本テレビ系)とされている。『真犯人フラグ』は、このときとほぼ同じスタッフで制作されているのだ。
「“あな番”の成功体験を意識しすぎてしまいましたね。考察系では特に、登場人物の価値観や行動パターンが平凡な人間とあまりにもかけ離れることは好ましくない。“なんでもあり”になってしまい、もはや謎解きではなくなってしまうんです」(苫さん)
奇をてらって自爆した!?
「残念」の第1位となってしまったのは、人気漫画を原作とした『クジャクのダンス、誰が見た?』(2025年/TBS系)。元警察官の父親を殺された娘が、遺された手紙をもとに事件の真相に迫るヒューマンドラマ。広瀬すず主演、共に事件を追う弁護士役を松山ケンイチが演じた。
「中だるみを感じた」(愛知県・59歳・男性)「こぢんまりとした展開だった」(愛知県・67歳・男性)と、酷評が並んだ。
「1~9話までは、ほぼ原作どおりで、最終回だけなぜか設定を変更していました。ただ、その意味があまり見いだせなかったところが残念でしたね」と苫さん。
原作のある考察系ドラマはどうしてもネタバレしやすいため、爆発的なヒットとはなりにくいのだとか。
「ラストを原作と変えるなら、最初からその伏線を張っておけば視聴者も期待を高めながら見ることができたはず。役者さんの力だけに頼り切った作品となってしまいました」(苫さん)
考察系ドラマは今まさに花盛り。ブームはまだまだ続きそうだ。


















