雅子さまは笑顔で“熱いのと、冷たいのですね”とおっしゃった

 その後、宇城市で被害状況をご視察された両陛下。同市小川町で被災した延福寺の住職・能令顕真さんとも懇談された。

「地震翌日には'16年の震災の際にも一緒に炊き出しを行った方が来て“明日から作ろう!”と声をかけてくれて。7月30日は、電気も水もない中で、ロウソクの明かりで炊き出しを行いました。もともと、子ども食堂も行っていたので、炊き出しを行うのは自然な流れでしたね。昼夜2回の炊き出しを13日間続けました」(能令さん、以下同)

9月30日、被災地を見舞うため熊本県を訪問された天皇、皇后両陛下。胸元に「くまモン」のバッジが
9月30日、被災地を見舞うため熊本県を訪問された天皇、皇后両陛下。胸元に「くまモン」のバッジが
【写真】胸元には“くまモン”バッジをつけて被災地を訪問された天皇、皇后両陛下

 頻度は減らしたものの、今でも炊き出しを行っているという能令さん。知事からは「炊き出しを行っていた」という紹介だったが、雅子さまは子ども食堂の活動をご存じだったという。

「雅子さまから子ども食堂の話題に触れていただき、“今年で8年になります”“子ども食堂は継続が大切なので続けていきます”とお伝えしました。子ども食堂の活動に関心を持ってくださり、継続していくことを後押しいただいたことは非常に励みになりました」

 炊き出しは、地震で行き場をなくした、子ども食堂用の野菜などを用いて、栄養のあるものを作り続けた。

「雅子さまから“どんなものを作っていましたか”と質問がありました。私は緊張のあまり、うまく思い出せず、“どんぶりものです”とお答えしたんです。温かいあんかけ野菜などを作っていたことをお伝えしたかったのですが……(笑)。多くの方が炎天下に並ばれるので、氷を買ってきてかき氷を振る舞った話もさせていただくと、天皇陛下が微笑まれて、雅子さまは笑顔で“熱いのと、冷たいのですね”とおっしゃっていました」