今回の熊本県も愛子さまがご一緒されるという報道もあった
場を明るくする温かいお言葉をかけ続けた両陛下。今回の訪問はもともと、'16年の熊本地震から10年の節目として予定されていた。
「今年は東日本大震災から15年の節目でもあります。今年3月から4月にかけての東北ご訪問には愛子さまの同行が予定されていましたが、宮城県と岩手県の訪問は両陛下の風邪の症状により延期されています。今回の熊本県も愛子さまがご一緒されるという報道もありましたが、震災直後ということもあり、両陛下のみでの訪問になりました」(前出・皇室担当記者)
静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は愛子さまの不在について、こう解説する。
「行程にはヘリコプターでの移動があり、天候などの影響を受けやすい慰問日程だったようです。万が一の事故などの場合、おふたりの場合より、三人の場合では、警備側の対応もかなり大変なものになるのではないでしょうか」
今回の熊本県も1日延期された中でおふたりは訪問されたのだ。
「被災者にとって、金銭的、物資的援助というものはとても大切ですが、同時に、精神的に支えてくれる方々の存在も将来への希望や展望のために大切なことです。日本の象徴として多くの国民の信頼と敬愛のシンボルとなっている天皇家の方々の心からの励ましは、人間の生へのエネルギーを与えてくれるものではないでしょうか。また、天皇家の方々が慰問されることで、被災地への注目はさらに集まり、金銭的、物資的援助を促すきっかけともなりえます。戦後、天皇家は国民に寄り添い、国民とともに歩むことを基本的なスタンスとしてきました。そうした姿勢を長年貫いてきた天皇家の方々は、自然と『あふるる慈愛』に満ちた言動がとれるのでしょう」(小田部名誉教授)
午後8時まで熊本県に滞在された両陛下。その“深い慈愛”は被災地に希望の未来を届けてくれるーー。
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数


















