ウクライナと相撲――安青錦・獅司への思い
――ウクライナにゆかりのある力士、安青錦関や獅司関についてはどのようなお気持ちですか。
「安青錦はまだ21歳で、すでに大変な高みまで上り詰めました。私は彼を難民だとは思っていません。彼はもう偉大なプロの力士です。外国から来て、異なる言語を習得し、すでに自分の道を切り開いている。それは難民としてではなく、一人の力士として生きている証です。
私自身も20代でモナコに移住し、ゼロから始めました。外国で、馴染みのない文化の中で、自分の専門性を積み上げていく苦労は、共通するものがあります。アーティストと力士は、一見かけ離れているように見えて、実は非常に近い生き方をしていると感じています。どちらも休日も退職もなく、一生涯自分の道に捧げる存在です。
パリの展覧会に安青錦が来てくれたとき、私の『決まり手』シリーズを見ながら、『次の場所でどの決まり手を使おうか考えるヒントになった』と言ってくれました。私の絵が、現役力士の稽古の一助になったとしたら、これ以上の喜びはありません。
獅司とはパリ公演のあとに時間をかけて話しました。彼も安青錦も、私の作品が相撲部屋の日常生活をリアルに描いていることを喜んでくれました。試合の華やかさだけでなく、厳しく地味な日々の練習や、楽ではない生活のすべてが表現されていると感じてくれたようです」
――スコロパデンコさんにとって、相撲を一言で表すとしたら。
「『家族』です。今では毎晩の読書も相撲についてのもので、日々新しい発見があります。世界中のアーティストが私の相撲への情熱に触れて、自分も相撲を見始めたと連絡をくれる。相撲はもう、私の生活に欠かせない一員です」
――最後に、今回の展覧会を訪れる方へのメッセージをお願いします。
「テレビで見る取り組みとは別の相撲を、深く内側から体験してほしいと思います。闘いのダイナミズムでも、大きな体の力士たちの印象でもなく、相撲の文化的な奥行き、見えないところにある神聖さを感じていただけたら嬉しいです。
展覧会は、相撲を知っている方にも知らない方にも開かれています。ぜひ足を運んでいただき、その先に広がる相撲の深い世界を体験してください」


















