目次
Page 1
ー 貯金があってもなくても老後が不安になる理由
Page 2
ー 【その1】繰下げ受給がおトクとは限らない!「もらうお金」
Page 3
ー 【その2】老後の保険はシンプルに「守るお金」
Page 4
ー 【その3】初心者は“オルカン”一択「増やすお金」

 60歳で貯金がない人でも、老後を悲観するのはまだ早い! 大切なのはこれからのお金をどう「もらい」、どう「守り」、どう「増やす」かだ。年金、保険、資産運用の3つのお金で、100歳までの暮らしを守る方法を専門家が指南する。

貯金があってもなくても老後が不安になる理由

 豊かな老後を送るために、避けて通れないお金の問題。資金が少ないほど不安が募るのは当然だが、潤沢なら安心なのかといえば、必ずしもそうとはいえないようだ。

「定年を目の前にして億単位の現金を持ち、マイホームのローンは完済しているにもかかわらず、リタイア後の生活を心配する方もいらっしゃいます。老後資金があってもなくても、みなさん不安をお持ちなのです」

 こう語るのは、ファイナンシャルプランナーの横田健一さん。なぜこんなにも不安を感じてしまうのか。

「一番の要因は、老後にかかるお金が見通せていないこと。収入・支出の“見える化”ができていないからです。年金はいくら受け取れるのか、月の生活費はいくらかかるのか、住宅ローンはいつ終わるのか、病気や介護のときに必要な金額は……などなど。定年後の収支がわかっていないため、足りなかったらどうしようと不安に陥るのです」(横田さん、以下同)

 リタイア後の収支を把握すれば、老後資金がどれくらい不足しているのかおのずと見えてくる。仮に現時点の蓄えが乏しかったとしても、足りない分を知れば計画的に備えていくことができる。

今からでも間に合う!豊かなセカンドライフ

“見える化”に次いで大切なのが、老後のお金に関するリスクの認識だ。

 まず長生きのリスク。人生100年時代となり、女性の半数は90歳を迎え、4人に1人は95歳を迎えるとされる(令和6年、厚生労働省)。したがってマネー計画は、90~95歳まで生きることが前提だ。

「今後はインフレのリスクも念頭に置かなければなりません。物価上昇が続く中、貯金を取り崩すだけでは家計を苦しめます。それを避けるには、お金を増やす行動が必要です」

 こうしたさまざまな老後のリスクを支えるのが「年金」「保険」「資産運用」の3つのお金。それぞれ有効に活用すれば、老後の不安はずいぶんと解消される。

「お金を上手に回し、増やしながら有意義に使う。定年後からでも間に合います。セカンドライフを楽しむため、3つのお金を賢くつくり上げていきましょう」