【その3】初心者は“オルカン”一択「増やすお金」
円安が続くなか、インフレに負けずにお金を増やすには「投資は不可欠」と横田さん。しかし、自分で投資銘柄を選び、購入のタイミングを見極めるのは至難の業。そこでおすすめなのが投資信託(ファンド)だ。
「初心者はあれこれ迷わず、世界株の代表的な指数『MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス』に連動する投資信託に絞りましょう」
世界株ファンドは世界47か国の約2460の銘柄へ幅広く分散投資されており、アップル、マイクロソフト、アマゾンなど誰もが知る世界的企業の銘柄も組み込まれている。過去38年の実績では約9・45%と高い利回りだった。
世界株ファンドの中で代表的なものが「eMAXIS Slim全世界株式(通称:オルカン)」。このようなファンドに、定期預金のように毎月決まった額を積み立てるのがよい。
「積み立てでは『NISA』の活用を。1人最大1800万円まで非課税投資ができ、投資した商品の非課税期間は無期限です」
老後資金を積み上げつつ、増やしたお金は毎月取り崩しながら有意義に使おう。
「投資信託は運用している資産の一部を売却し、現金化することが可能です。残りを運用し続けると、再び増えることが期待できます」
そこで重要になるのが、資産の取り崩し方。横田さんは毎月一定額を取り崩していく定額売却を推奨する。
「世界株ファンドで1000万円を運用しながら、毎月一定額を取り崩すケースを検証しました。結果、毎月6万円を取り崩すと20年後の残高がマイナスになる確率は24%、毎月5万円だと9%、毎月4万円の場合は同確率0%で、さらに残高が221万円以上残りました。資産のマイナスを防ぐなら、毎月4万円以下の取り崩しがベストです」
もらう、守る、増やす、の3つのお金を味方につけて、人生100年時代を自分らしく楽しもう。
ファイナンシャルプランナー、株式会社ウェルスペント代表。野村證券を経て2018年に独立。「フツーの人にフツーの資産形成を!」をコンセプトに、個人の資産形成をサポートする。監修に『100歳まで人生詰まないお金の大正解』(宝島社)など。
取材・文/百瀬康司













