ミスコンのために整形する女性も?

――キャラクターが分かれた方々をバランスよく選ばれましたね。ところで世界中「ミス○○」といった類のものはたくさんありますが、ミスになる女性の顔の特徴はありますか?

高須「まずね、“近いミスコン”と“遠いミスコン”があって、前者は地方のミスや大学のミスとかね。後者はミスインターナショナルとかですね」

――身近かワールドワイドかということでしょうか?

高須「それもあるし、会場の規模感とかもだね。で、近いミスコンはパッと見て可愛く好感度が高いタイプ。いわゆるお嫁さんにしたい感じかな。逆に遠いミスコンは舞台も大きく、審査員席から距離もあるから、まずの判断基準はスタイルやオーラなんだよね。いわゆる美女タイプ」

――納得です! ミスインターナショナルとかを見ていると、迫力美人が多いですもんね。

高須「そう。そしてコレは言っちゃアレですが(笑)、地方のミスってコネ受賞も多かったりね~。“誰々さんの娘”とか! 私も『そうかな?』と思う場面に審査員として立ち会ったこともあるよ。まぁ、地方では嫁入り道具としても大きな効果があるからかもしれないね」

――ご当地事情! でも「元ミス○○のお嫁さん」って響き、確かに魅力的です。ところで規模の差もそうですが、10年前、20年前と比べると美人の顔のタイプは変わるというようなことはあるのですか?

高須「美人の基準はほぼ同じかな。それよりはファッションやヘアメイクの良いとされる基準が変わるから、美人の印象が変わった気がするのかも」

――確かに、ちょっと前でも流行の眉毛などが今と大きく変わっていますね。ところで、美の競演「ミスコンテスト」というと美容整形も連想してしまいますが、ミスコン受賞者のなかにも整形されている人はいると思いますか?

高須「います! いーっぱいいるよ!! 前に『○日までに済ませてください!』と豊胸を懇願する人がうちのクリニックに来て、事情を聞いたら世界的なミスコンの予選があるからって言ってたしね」

――オーディションのために施術することもあるんですね。やはりバストのお直しが多いですか?

高須「水着審査があるものばかりでもないから、人気が高いのはメイクではフォローできない鼻やあごだね。ここがきれいだとグッと印象が変わるし、目は化粧でなんとかなるけど、鼻やあごは隠せないから。オーディション前にメンテナンスするなら、ここで決まりでしょう!」

<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外 科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。高須クリニックオフィシャル人生相談 Twitterアカウント@yes_jinsei