2004年からは、古巣のテレ朝で『報道ステーション』のメインキャスターを務めたが、今年3月末に降板した。12年間の報道キャスターについては、

「苦労したこと、学んだこと、やり切れないで終わった悔しさも含めて、僕のすべてを構成しています」

 去就が注目されていたが、11月6日にスタートする2時間枠の大型新番組『フルタチさん』(フジ系毎週日曜夜7時)と、11月8日スタートの深夜番組『トーキングフルーツ』(同局毎週火曜深夜0時25分)で、8か月ぶりにレギュラー復帰することになった。

『フルタチさん』は、日常の謎や些細な疑問など“ひっかかる”をテーマにしたバラエティー

 そこで、女性週刊誌にあまり登場する機会がない古舘に、「週刊女性」について“ひっかかる”ことを聞いてみた。

「週刊女性さんに限らず、女性週刊誌の(電車の)広告には、ジャニーズやアイドルの見出しが太鼓橋のようにかかり、対角線にはベテランや人気の役者の名前、さらには不倫といった文字があって、混沌としていますよね。

 “人間水族館”“人間もんじゃ”と言っていいくらい、ぐちゃぐちゃした世界が垣間見られて、ひきつけられます。ピンクやオレンジを多用した、表紙の色やデザインも、ひっかかるポイントです。

 スポーツアナになりたてのころ、先輩に六本木交差点に連れて行かれて、実況をさせられました。状況描写をしゃべっているだけでは、ダメ出しされるんです。

 色、匂い、音といった人間の五感をフルに使った実況でなくてはいけないんです。そういう五感が、女性週刊誌にはあると思うし、ひきつけられるところじゃないでしょうか」