元かぐや姫・風の伊勢正三(65)、太田裕美(61)、元ガロの大野真澄(67)。'70年代にそれぞれが大ヒット曲を放ち、今でもメロディーを聴けば“あのころ”が心の中に蘇る人も多いのでは? そんな3人がユニット『なごみーず』を組み、もう12年目―。

『学生街の喫茶店』『木綿のハンカチーフ』『22才の別れ』etc.。懐かしさと、年月を重ね円熟した演奏が楽しめるコンサート。次回は1/9に愛知県の日本ガイシホールが決まっている
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太田「最初に3人がジョイントライブで集まったとき、お互いの曲でもバックで演奏したりコーラスをつけて、というのをすでにやっていたんですよ。だから、自然な形でユニットを組めたという感じです」

伊勢「僕はもともとグループ志向だから、自分の役割があるところにいるのが、すごく心地いいんです。でも、自分がこの年になってまだ現役でやっているなんて40年前には考えてもいませんでしたよ(笑)」

太田「先輩がみんな元気で、誰もやめないから簡単にはやめられないよね」

大野「正やん(伊勢)も言ってるけど、僕もグループが好きなんですよ。ハモったり、2台で弾くギターのアレンジを考えたり。この3人だと何の抵抗もなくできているというのはありますね」

 “相性がいいんですよ”と、話す太田のその横で大野は、「“姉御”の裕美ちゃんが引っ張ってくれています」。

太田「『なごみーず』で、正やんは完璧に自由人の次男。大野さんはちょっと頼りない長男というところかな」

伊勢「僕は自由人ね(笑)」

大野「頼りない、って言われても……。まあ、そんなに頼られているとは思っていないけどさ(笑)」

 それぞれのファンからは、3人が一緒にやってくれていることを“こんなにうれしいことはない”という声がたくさん届いているという。12年間で210本以上のコンサートを、一緒にこなしてきた3人。

伊勢「ライブは同じ曲をやってもいい意味でノリが違ったり“一期一会”の感じでやっているので、ぜひみなさんと会場でお会いしたいですね」

大野「毎回、新鮮な気持ちでやっているし、正やんの言うとおり、同じ曲でも毎回違うから、その部分を見に来てほしいですね」

太田「CDだけじゃなく、生のステージって、そのときだけの1回きりだと思うし、その瞬間を味わってほしいと思います」

伊勢「僕もいつ音楽をやめるかわからないし(笑)」

太田大野「またそこに戻るの!?(笑)」

『なごみーず』の伊勢正三、太田裕美、大野真澄 撮影/近藤陽介

※10月に『なごみーずの本』(リットーミュージック刊 2376円)を出版。
「それぞれの楽器のコレクションが詳しく説明されていますし、譜面もついているのでCDを聴きながら、このギターでこうやって弾いているんだ、といろいろ想像して楽しんでください」(太田)