「自分の居場所」は自ら作るもの

 また、アラフィフ世代は、少し大きなこと、それも新しいことにチャレンジするラストチャンスともいえる年齢。自分がやりたいこと、興味があることには勇気を出して挑戦してみてほしいという。

「例えば、仲間が集まる場所を自ら作ってしまうのもひとつの方法です。私も本音を語れ、素のままの自分でいられる場所が欲しくて8年前に『シークレットロータス』というコミュニティーサロンを作りました。ここでベリーダンスやヨガの教室をはじめ、さまざまなイベントやレッスンを仲間と共有しています。

 おしゃべりと笑い、歌や踊りがあって、それぞれの価値観をともに分かちあえる場。人生の悲喜こもごもを共感しあえる場。そういう場所があれば人は孤独にならないし、仲間と一緒であれば、年をとるのもけっして怖くありません。

 1度きりの人生です。これからまだまだ続く人生を、よりハッピーなものにするためにも“機会”や“場所”は自ら作ること。これが美しいエイジングにつながるのではないでしょうか」

横森理香さんに聞く! 『週刊女性』読者のお悩みQ&A

横森理香さん 撮影/竹内摩耶
横森理香さん 撮影/竹内摩耶
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Q.旦那がもう女性と見てくれない……。セックスレスは寂しいです。(51歳・既婚・パート)

A.「セックスレスに悩む話をよく聞きますが、そればかりにこだわる必要はないのでは!? エクスタシーはセックスのみにあらず! おいしいものを食べたり、旅行に行ったり、趣味を仲間と楽しんだり、ワクワク、ドキドキできることはたくさんあるはずです。そして幸せは比べられるものではありません。レスでも幸せに過ごせるのなら、その幸せな部分をもっともっと楽しめばいいと私は思います」

Q.年齢問わずイキイキしてる人たちと仲間になりたいが、自分に自信がなく、気後れしてしまう。結局、新しい友人がつくれない。(45歳・既婚・会社員)

A.「人間は総合点。誰でも絶対にいいところを持っています。周りの人に聞けば、自分が気づかなかった素敵な部分を見つけてくれるはず。自己否定は何もいいことはありません。もし、自分から仲間に入れないなら、自分でそういう場所を作ってしまうのも、ひとつの方法ですよ!」

Q.若い子にチラ見されるだけで“おばちゃんでごめんね”と思ってしまう。自意識過剰でしょうか……。(39歳・未婚・会社員)

A.「おばちゃんには若い子と違う魅力があるのを忘れないでください。相手がいいと言うなら、何の問題もありません。それこそエイジング・コンプレックスに陥っているのではありませんか? 年を重ねるのは悪いことばかりではないと知ってほしいと思います」

<プロフィール>
横森理香◎作家、エッセイスト。『ずーっと♪ 幸せが続く生き方』では生涯現役を目指す生き方を指南。女性の生き方をテーマにしたエッセイに定評があり、『40代大人女子のためのお年頃読本』(アスペクト)はベストセラーに。