ドラマ『ホクサイと飯さえあれば』に主演する上白石萌音 撮影/佐藤靖彦

「2016年はいろんなことが始まり、とにかくめまぐるしい1年でした。スピードが速すぎて、周りの変化に自分自身がまだ追いついていません。今年は、去年吸収したものをちゃんと出せる1年にしたいです」

君の名は。』のヒロイン・宮水三葉の声を演じ、その名を広めた女優・上白石萌音。昨年は歌手としてのデビューも果たし、プライベートでは大学に入学した。大ヒット作にも恵まれ、飛躍の1年になったと振り返る。

 そんな彼女がグルメドラマ『ホクサイと飯さえあれば』で連ドラ初主演を務める。

「実は連ドラに出ることが、2016年の目標のひとつだったんです。初めてお話をいただいたとき、マネージャーさんに“どれくらい出番がありますか”って聞いたら“主演だよ”と告げられてビックリ(笑)。最初は不安や心配が多かったのですが、原作を読んでこの世界観が大好きになって、絶対にやりたいって思いました」

 今回のドラマでは上京したての“自炊ガール”を熱演! 彼女自身、鹿児島生まれの地方出身者。普段から料理はする?

「します。でも立ち姿や包丁の持ち方を徹底したくて、出演が決まってから知り合いの日本料理の方に見習いに行ったんです。そしたら包丁の持ち方から違うって言われました(笑)。今回の役を通して料理にちゃんと時間をかけるようになったし、食べることに対しても“味わう大切さ”を知りました」