仲間と楽しく乗り切るのがベスト

 なにかと落ち込みがちな更年期の時期を、明るく楽しく過ごしている姿はとってもうらやましい。

『コーネンキなんてこわくない』(横森理香=著 1400円+税 集英社) ※記事中にある書影をクリックするとamazonの紹介ページにジャンプします
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「『更年期』って漢字で書くと、暗くて重いイメージがあるでしょ? だから、何か不調を感じてもなかなか病院に行かなかったり、ホルモン補充療法も積極的に行う人って少ないですよね。でも、どうせ誰もが経験することなら、もっとオープンに話してもいいし、仲間と楽しく乗り切ったほうがいいじゃない? だから、ネガティブな感じにしたくなくて、更年期を『コーネンキ』ってカタカナにしたんです

 この本の中で横森さんはさまざまなアンチエイジングケアに挑戦している。太極拳や1万歩ウォーキングに挑戦したり、落語を聞きに行って「笑い」で更年期に立ち向かったり、はたまた補正下着を試着しに行ったり……。もちろん、更年期の症状は人それぞれで、うつになったり一気に老け込んだり深刻な場合には医学の力は必要だろう。でも、この本を読んでいると、横森さんも書かれているが、やっぱり行動療法が一番イイのではないかと思ってしまう。

 更年期真っただ中の人はもちろん、来るべき40代に戦々恐々としているプレ更年期世代の人も、これを読めば「そうだ、コーネンキなんて誰もが通る道なんだ!」と思え、きっと気持ちが軽くなるはず!

取材・文/アリス美々絵

<著者プロフィール>
よこもり・りか◎作家、エッセイスト。1963年、山梨県生まれ。多摩美術大学美術学部卒業。1992年『ニューヨーク・ナイト・トリップ』で作家デビュー。エッセイ『40代♪大人女子のための“お年頃”読本』はベストセラーに。自身が主宰する東京・渋谷のコミュニティーサロン『シークレットロータス』では、ベリーダンス講師としても活躍中。