3連休の中日となった9月14日の夜9時前。東京・新宿二丁目にあるゲイクラブ『A』には、オープン前からエントランスに長蛇の列ができていたという。この日は、クラブ『A』のオープン13周年のイベントが開催。事前にスペシャルゲストで小泉今日子が登場するとの告知がされていたのだ。
小泉今日子、新宿二丁目で「撮影OK」ライブ開催
「入場チケットは当日券のみで4000円。私は昔からキョンキョンのファンで、新宿二丁目に飲みに来たこともあるけど、このクラブに来たのは初めて。この店にキョンキョンが本当にやって来て歌うのかと、ちょっと想像がつきませんでした」
と、実際にイベントに行ったという50代の女性は振り返る。
店舗は雑居ビルの1階に入っており、裏の出入り口や駐車場もなく、100人が入ればギュウギュウ。店がオープンすると、暗い店内には爆音のクラブミュージックが流れて、ド派手に着飾ったドラァグクイーンたちが踊っていたという。
店内の雰囲気が変化したのは、日付が変わった深夜0時半すぎ。店奥にあるステージのカーテンが閉まり、客たちが一斉に詰めかけた。
「ステージから離れた人たちも見られるように、前にいる人たちは座ってくださいというアナウンスがありました」(前出の女性、以下同)
さらに、この日は「写真撮影OK」との許可も。ほどなくして曲のイントロが流れて、ステージのカーテンが開くと、正真正銘、本物のキョンキョンが登場。
「1曲目は、1988年にリリースされた『夏のタイムマシーン』。このイベントの数日前からクラブのSNSで“小泉今日子さんに歌ってほしい曲を大募集”と募っており、この曲がリクエストの第4位だったようです」
ステージの高さは50cmほど。キョンキョンが歌っていたのは、まさに目の前。次に歌ったのは1987年リリースの『水のルージュ』。そして、1989年リリースの『Fade Out』と続く。