目次
Page 1
ー 災害時の行動を予測して“自分ルール”を決める
Page 2
ー 避難所生活での心構えと生き延びるための法則
Page 3
ー その地震対策と行動、間違っています!?
Page 4
ー 地震・災害に備えて、普段から用意しておきたいもの

 

「人はパニックになると判断力が低下します。大勢の人が右に走ると、自分も右に向かってしまう。冷静であれば、左のほうが安全だと気づく場合でも、いざというときの心構えがないと思考が停止してしまう」

 と、防災スペシャリストとして活動する野村功次郎さんは説明する。

災害時の行動を予測して“自分ルール”を決める

 でも、地震などの災害が突然降りかかると慌ててしまうものだろう。それでも、冷静に対処するにはどうしたらいいのだろうか。野村さんは、「災害を常に意識しておくことが大切」と指摘。

晴天であっても、天気予報が降雨予測であれば、傘を持って出かけるでしょう。同じように、普段から災害が起きることを想定して行動してほしい」(野村さん、以下同)

 例えば、旅館やホテルに泊まったとき、避難口を確認するのもそのひとつ。避難口が1か所しかなければ、そのほかの逃げ道も考えておく。

 こうした確認行動は火災のときにも役立つ。むやみに逃げるのではなく、確かな情報に基づいて避難することが命を守る基本なのだ。

いざというときの情報を集め、“自分ルール”を定めておきます。そして、それを常にアップデートすることが、災害時の冷静な行動につながるのです

ローリングストックとフェーズフリーで備える

 近年よく耳にする“ローリングストック(回転備蓄)”。

「これは日常的に使う消耗品や食品を多めに購入し、賞味期限が切れる前に食べて、また買い足すというもの。1か所に保管すると、倒壊物などで緊急時に利用できないこともあるので、自宅のあちこちに置いておくのがベスト」

 水の1日分の必要量は1人2リットル。水道のインフラ復旧は時間がかかることが多いので、できれば7日分の用意が推奨されている。

「最近では、“フェーズフリー”という考えが広がっています。『平時と非常時の境界(フェーズ)』を『なくす(フリー)』という意味ですが、懐中電灯になるペンや、濡れても文字が消えない紙などは、被災したときに役立ちます」

 こうしたグッズは、平時や災害時の区別なく使うことができるので、非常用に特別に用意しなくてもよい。