目次
Page 1
ー 家系図作りのベースは戸籍
Page 2
ー “菩提寺”で先祖を調べる方法も
Page 3
ー より昔の情報を調べるなら“今”
Page 4
ー 家系図を自分で作る!5ステップ

 正月に親族が集まると、先祖について、「〇〇という地域で農家をしていたらしい」「母方の先祖に武士がいたみたい」といった話題が出ることがある。あるいは、NHKの『ファミリーヒストリー』などの番組をきっかけに、先祖に思いをはせる人もいるだろう。

こういう家族のルーツへの興味は海外の人にもあるんですよ。例えば移民の国アメリカでも、家系図のようなものを作ることはポピュラーな趣味とされています

 そう教えてくれたのは、これまで5000件以上の家系図を作成してきた行政書士の渡辺宗貴さん。

家系図作りのベースは戸籍

 渡辺さんによると、家系図作成の依頼者は主に40代から60代で、うち4割は女性からとなる。

依頼のきっかけは両親や祖父母の死、結婚で姓が変わったとき、出産など人生の節目で“自分の先祖について知りたい”と考え始めたケースが多いようですね

 ただ、これまでの経験上、始める前に注意すべき点も。

「独断で、いきなりあれこれ調べ始めるのはおすすめしません。両親や祖父母に、過去の結婚歴や幼くして亡くした子についてなど、知られたくない、思い出したくないことがあることも。

 ご両親が存命なら、まずは“家系図を作ろうと思う”と相談を。そのうえで、亡くなった親族の名前や本籍地、菩提寺、家紋などわかる範囲で教えてもらいましょう」(渡辺さん、以下同)

 家系図を作る場合、第一歩となるのが役所での戸籍収集だ。戸籍は、日本国民の出生、結婚、死亡、家族関係などを記録した公的な書類。

 例えば自分の父方の先祖を知りたい場合は、父、祖父、曽祖父と、戸籍の筆頭者をたどって「戸籍謄本(全部事項証明書)」を集める。その他、

全員が死亡や結婚などで抜けた状態の戸籍「除籍謄本」、法改正で作り替えられる前の「改製原戸籍」もあると、より正確な家系図が作れる。

 自分で戸籍謄本を集める場合は、マイナンバーカードや運転免許証など顔写真付き身分証を持参して、役所の窓口で手続きを行う。

「戸籍は、住民票に記載されている“本籍地”の役所に請求しなくてはなりません。本籍地が遠方にある場合、かつては郵送請求をして、ゆうちょ銀行の定額小為替などで手数料を納めるといった手間が必要でしたが、近年は『広域交付制度』により、親、祖父母など直系の親族の戸籍謄本は、最寄りの市区町村役場で、遠方の本籍地の戸籍も取得できるようになりました

 ただし、自治体によってその対応は異なるそう。

相続などではなく、家系図作りが目的の請求については、一度に請求できる人数に制限をかけているケースもあり、その場合は何度か役所に行くことになります。また、即日での発行ができないことも多いので、気長に待つことも大切です