より昔の情報を調べるなら“今”

 古い戸籍や過去帳は、書き手の癖などもあり、読み解くのが難解な場合もある。しかし、状況次第でかなり昔まで遡れることもあるという。

ただ、家系図作りに興味があるなら、急いだほうがいいかもしれません

 渡辺さんがそう言うには理由がある。戸籍は保存期間が決められていて、150年を過ぎると廃棄される可能性がある。つまり今、取得できる明治19年の戸籍も、順次廃棄の時期を迎えるということだ。

また、保存期間であっても、個人情報保護の観点から、将来は取得や閲覧が制限される可能性もあります

家系図を残すことは、未来の子孫たちへの大切な贈り物になる
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【写真】巻物や掛軸、冊子にして保存可能!面白い“家系図”の世界

 時間がたてばたつほど、ご先祖さまの名前や本籍地がわかりにくくなるということ。そして、昔を知る高齢の方々の記憶が、年々失われていくことも忘れてはならない。

「私の先祖のことを手紙で教えてくれた唯一の方も、その時点で90代でした」

 家系図作りは手間がかかるが、だからこそおもしろい。調べるうちに先祖から脈々と受け継がれてきた血縁を実感し、「自分自身はもちろん、他の人を大事にしようと思うようになる」と渡辺さん。

 老後のライフワークとしてもおすすめだ。まずは家族で、ご先祖さまについて話してみる、そんなことから始めてみてもよさそう!