“菩提寺”で先祖を調べる方法も
現在、各役所で保管されている戸籍は、明治19年(1886年)以降のものだ。
明治19年当時に存命だった江戸末期生まれの先祖が記載されており、その親世代、場合によっては、さらにその親世代まで記載されていることもある。そのため、200年近く前の先祖まで判明する場合もある。
戸籍制度がない時代の先祖についても調べる方法はある。菩提寺、つまり先祖代々のお墓があるお寺がわかっている場合は、そこを訪ねてみよう。過去帳で先祖の名前や戒名、死亡年月日などがわかることもある。
「なお、お寺で過去帳を見せていただく際は、突然訪問したりせず、目的と事情を丁寧に記したお願いの手紙を出し、お布施を五千~一万円程度を目安に用意しておくのがおすすめです」
菩提寺がわからない場合は、さらに手間がかかる。まずはいちばん古い戸籍に記載された本籍地を地名辞典などで確認し、先祖が農村に住んでいたか城下町に住んでいたかを判断する。
城下町に住んでいて、武士だった可能性が高い場合は、郷土資料館などで藩の資料を調べると、藩に提出された家系図が見つかることも。そうした資料のない農村出身の場合は、先祖の住んでいた本籍地で、自分の先祖を知る人がいないか探すことになる。
「私自身も戸籍の調査で遠く離れた場所に先祖の本籍地があることを知り驚きました。そのころまだあった電話帳を頼りに、そこに住む同姓の30人に手紙を送り、“私はこういう者で、同じ姓の先祖の〇〇がそちらに住んでいたようなのですが、菩提寺も家紋もわかりません。
何かご存じないですか”と手紙を送りました。すると一人だけ、返事をくださって。それがきっかけで菩提寺がわかり、さらに先祖を遡(さかのぼ)ることができたのです」











