いま、目の前で余裕の笑みを浮かべているのは、人力舎のお笑い芸人・S×Lの酒井啓太。現在、『週刊女性PRIME』で恋愛小説を執筆中の男だ。今回も引き続き、前作(【酒井啓太 恋愛小説vol.3】生真面目クンと王様ゲーム)が獲得したPV(ページビュー)数を知らせると……

酒井:前回のvol.2は7000PVでしたね。vol.1の3500PVから倍になっているわけですから、今回は14000PVくらいですかね?

編集:1000です。ツイッタ―とかの反響もありません。

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酒井:ん? 1000?

編集:そう、1000だよ。さすがにこれじゃあ、上司にも報告できないよ(笑い)。

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酒井:うわ〜、これ、原因は完全にあれっすね。

編集:え、原因?

酒井:登場人物のモデルになっている人の話なんですけど、1話のヨウイチ(『巨匠』の岡野陽一がモデル)はキングオブコント決勝いっていますし、2話のタカヒロ(『ドリーマーズ』の坂本崇裕)はめちゃくちゃ人気があるんですよ。今回の3話に出てきたショウヘイは僕の相方がモデルなんすけど、ガチで人気ないんですよね。。いや〜すみません。相方のせいで本当に。俺からもすみません。

編集:う~ん、内容じゃないかな?

酒井:そういえば、福山さん結婚されたじゃないですか。もしかしたら、半分もってかれたところもあるんじゃないかな。

編集:内容だよ。福山さんの記事が1000PVなわけないでしょ。

酒井:安保法案、くそ〜。アレも話題性ありましたからね!!

編集:だから内容だって。こちらも編集部の視線が厳しくなっているから、なんとかこの状況を打開したいと思っています。

酒井:まぁ編集さん、落ち着いて。この1000PVが、眠れる獅子をついに起こしてしまったんですよ。正直、前にも言っていたようにスランプに陥っていました。いわゆる、生みの苦しみと戦っていたんです。でも、あの苦しい時間があったからこそ、「作家」として成長できた部分があると思っています。ちょっと次回作は、いままでの酒井啓太を壊していくものになると思いますよ。

編集:PV1000だぞ。いっちょまえに語るなよ笑

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■小説vol.3のあとがき

――今回、1000PVだけど力を入れていたところがあるみたいですね。

 vol.3の終盤で、女慣れした上司が童貞に語るシーンには力を入れました。書いているときに、”オレはこれを誰に向かって書いているんだろう”とふと思ったんです。で、よく考えたら、過去の自分に向かって言っているんだということに気づきました。昔のオレは女性に幻想をいだいていたし、とにかく見た目重視だった。髪が茶色なだけで尻軽だと判断するくらい安直な感じだったんですね。

――さて、前作(【酒井啓太 恋愛小説vol.3】生真面目クンと王様ゲーム)の登場人物・ユイのモデルは誰?

 それは新垣結衣さんです。僕が一番好きな女優さんです。遊んでるって言われたら、そういう面もあるんじゃないかって感じさせるミステリアスさがとても魅力的ですよね。

――先ほどもお話がありましたが、一方の主人公・ショウヘイは酒井クンの相方なんだね。

 そう、相方の加藤翔平。童貞で真面目、そして融通が利かないというところを書きたかった。

――ショウヘイくんはどんな性格なの?

 お笑いライブの本番中に翔平のネタが飛んだことがあるんです。で、終わった後にかなり厳しく説教しました。それで、ライブのエンディングトークのときに、アイツおとなしいなぁと思ったら、その場で反省して泣いてたんですよ。

――たしかに、それって責任感がある感じもしますよね。

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S×Lのふたり。左が酒井の相方・加藤翔平

 いやいや、責任感はまったくない(笑い)。単純に自分がカッコ悪いのがイヤなだけなんです。基本的には怒られないように、ミスしないようにやる男なんですよ。その意味でいくと、アイツ、アンジャッシュの渡部健さんにご飯に連れて行ってもらうことがあるみたいなんですけど、たいてい先輩芸人さんとご飯に行くと「この前、後輩の●●とご飯に行ったんだけど~」と自動的にネタになるんです。で、ついに先日、渡部さんとショウヘイが共演して、食事会のエピソードをやっと聞けるなぁ~と楽しみにしていたら、渡部さん「翔平っていう男はまじめですね」ってコメントで、おしまいだったから。それくらい真面目なんです(笑い)。

――先輩と行くと緊張しちゃうこともあるからねぇ。。

 あと、手作りの棚をつくるという番組企画に、事務所の先輩でもある、ゆってぃさんと挑戦したことがありました。ところが、いくら説明しても、翔平は何もできずに立って見ているだけ。結局、ゆってぃさんとオレで棚を作っていくんですけど、アイツが最終的に辿り着いた仕事が説明書をめくるっていう役割。しかも、それも真面目にめくるんです。

*vol.4の配信は来週の10月9日の金曜日です! お楽しみに!