それでは、婚活において、女性が最初に男性にGiveするものは、何だと思いますか? ドラマの中の初のセリフが、答えです。

「オトコなんてどう告白するかより、見ためで決めるんだから」

 つまり、婚活中の女性は、見た目を男性ウケするものに変える必要があります。結婚は男性と交わす契約ですから、男性が何を求めているかを知る必要があります。しかし、お母さん以外の人から情報が入ってこないリアル・カホコは「男性と女性は感じ方、考え方が違う」ことが理解できず、効果的な対策を取っていないことが多いです。

 42歳で婚活中の女性Cさんも、アマ母育ちで「男女の違いがわからない」1人です。いつ赤ちゃんが産まれてもいいように、家をリフォームする計画を立てていますが、最近、お見合いの申し込みはありません。お母さんは「縁だから」と慰めてくれるので、焦る気持ちはないそうです。

 Cさんにプロフィール写真を見せてもらいましたが、ノーメイクでした。撮影の日に寝坊したからだそうです。プロフィール写真は、男性に「この人とお見合いしたい」と思わせる大事な判断材料ですから、“奇跡の1枚”を目指してがんばってほしいところです。

 Cさんのお母さんの言うとおり、婚活は確かに縁です。婚活中の女性がこれまでに経験した“縁”と言えば、就活が挙げられますが(内定のことを“ご縁”と言いますよね)、思い出してみてください。内定という縁を勝ち取るために、筆記試験や面接の対策など研究を重ねたはずです。

 婚活も同じです。積極的に考え、行動する人に“縁”はやって来るということを忘れないでほしいと思います。

 次回は、家族における娘の役割とは何かについてお話ししたいと思います。

(文/仁科友里)

※次回の記事は9月13日に公開予定です。

<著者プロフィール>

仁科友里(にしな・ゆり)

1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に答えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。近刊は、男性向け恋愛本『確実にモテる世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)