腸内環境に「整腸食」

「太ってしまう人、太らない人の違いがどこにあるかというと、腸内環境の差であるといっても過言ではないと思います。腸内環境がよければ、太りません」

 つまり腸の中の善玉菌を増やして、悪玉菌を減らせばいい。善玉菌を増やすには、納豆に含まれる納豆菌や、ぬか漬けに豊富な乳酸菌をとること。さらに善玉菌をどんどん増やすにはエサが必要になるけれど、そのエサになるのが豆腐や枝豆に含まれる大豆オリゴ糖。

 さらにワカメやモズク、海藻類、こんにゃくなどは水溶性の物繊維が豊富で、胃の中のべ物を包み込んで、血糖値の急上昇を防いでくれるし、コレステロールなどの脂質の吸収も抑えてくれる。

「もうおわかりでしょう。居屋には腸内環境をよくするメニューが豊富なんです」

 さて、ここで「居屋で絶対にべたいやせるメニュー、鉄板9品」を紹介しよう。松田先生曰く「どれも脂肪を燃やす働きがあるメニューです。迷わずに選んでくださいね」

【脂肪を燃やすベスト9】
(1)青魚の刺身
マグロ、イワシ、アジ、サバ、サンマなどの青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は、中性脂肪を減らし、内臓脂肪や皮下脂肪になることを防ぐ効果が。さらに、血液サラサラ効果も高い。
(2)サーモンの刺身
サーモンの赤色は、抗酸化物質のアスタキサンチン。ニンジンなどに含まれるβ-カロテンの40倍の抗酸化力があり、血管の若返り、血糖値上昇の抑制、脂質の燃焼を優先的に行います。
(3)焼き鳥、やきとん
焼き鳥でも、やきとんでも、ミネラルが豊富なレバー、ハツ、砂肝などの内臓系をどうぞ。ダイエットに必要な鉄分や亜鉛が豊富に含まれているのです。ダイエットに必須のミネラルを補給します。
(4)ローストビーフ
牛肉に含まれるL−カルニチンは脂肪代謝に関わり、そのダイエット効果はサプリメントとしても発売されている。加齢とともに減少するL-カルニチンはローストビーフで効率よくとりたい。
(5)枝豆
枝豆の食物繊維は腸内環境を整え、大豆イソフラボンが脂肪燃焼ホルモンの分泌を促進。お酒の前に食べておくと、血糖値の上昇を穏やかにし、胃腸のバリア食としても有効です。
(6)だし巻き卵
卵はビタミンC以外のすべての栄養素が含まれている完全栄養食品。中でもレシチンは血管を若々しく改善して代謝を上げる働きをします。さらにお腹にたまり、腹持ちがいいので食べすぎの予防に。
(7)納豆
豆には活性酸素を除去する働きや、食物繊維による血糖値の上昇を抑制する作用、大豆イソフラボンの脂肪燃焼ホルモンの分泌を促す、ダイエット時こそ絶対食べたい。特に夜食べると効果的です。
(8)アボカドサラダ
“森のバター”と呼ばれるアボカドは、60%が脂肪ですが、中性脂肪になりにくい不飽和脂肪酸。しかも抗酸化のビタミンA、C、Eも同時にとれるので若返りにも有効。アボカドサラダをどうぞ。
(9)タコ、イカの刺身
タコとイカに含まれているのがタウリンで、肝臓の働きを改善し、また胆汁酸の分泌を促す、肝臓ケアには欠かせません。その結果、コレステロール値が下がったり、血液サラサラ効果も。

 やせる鉄板メニューがわかったので、敬遠したほうがいい材も知っておきたい。

「女性が好きなポテトサラダですが、あれはサラダといってもポテトの料理。マヨネーズも使っているので絶対、NG。揚げ物なら、サクサク分厚い衣のついているコロッケや天ぷらではなく、衣の薄いから揚げにしましょう