絵本だけでなくコスメや野菜も「クレヨンハウス」

『クレヨンハウス』の様子
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 東京・表参道にある絵本の老舗書店。4フロアからなり、1階は絵本や児童書、2階はおもちゃ、3階はオーガニックコットンやコスメと女性の本の専門店、地下にはオーガニック素材を使用した料理を楽しめるレストランを併設。有機野菜の販売もあり、親子で1日楽しめる場所として、多くの子連れママでにぎわう。

「もとは主宰者・落合恵子が、テーブルやイスのある空間でじっくり本を選べたらという思いでスタートしました

 そう教えてくれたのは、子どもの本事業部の馬場里菜さん。1976年の創業時は絵本の販売とカフェのみ。しかし、子どもの成長や、親にとって必要なものを考えるなかでおもちゃや洋服なども販売し始め、いまのフロア展開になった。

 事業を広げても、“子ども視点”は変わらない。本の売り場はどの棚も低く、子どもが手に取りやすくなっている。いたるところにスタッフ手作りのPOPや紙のおもちゃが装飾され、まるで保育園のお誕生日会に来たようなワクワク感だ。

 絵本は定番から新しい作家のものまで幅広く、1階だけで約5万冊が並ぶ。いずれも売り場にあるのはスタッフ選りすぐりの本ばかり。多くの書店では、1人の書店員の裁量によって入荷する本のタイトルや冊数が決まるのに対し、クレヨンハウスでは6名の売り場スタッフと出版部、編集部のスタッフで新刊のすべてを読み、月に1度話し合って書店に置く本を決めていく。“いいものだけを扱いたい”という一貫したコンセプトがあるからこそ、選書には十分な時間をかける。

「年齢ごとにおすすめするブッククラブを30年以上やっているほど、選書に自信があります。お気軽にご相談ください」(馬場さん)

◎東京都港区北青山3-8-15 営業時間/11:00~19:00(土・日・祝日は10:30~) 定休日/無休

韓国の本に親しめるブックカフェ「CHEKCCORI」

韓国の本にしたしめるブックカフェ『CHEKCCORI』

 古書店が軒を連ねる神保町。靖国通りに面したビル3階に’15年7月にオープンしたのが、韓国書専門のブックカフェ『チェッコリ』だ。

 壁の棚にはハングル表記の本がずらりと並ぶ。韓国で出版された原書が約3500冊、日本で出版された韓国関係の本は500冊。いずれも購入できる。

 カフェでは、韓国の伝統茶(スジョンガ、ゆず茶)、コーヒー、マッコリ、ビール、それに韓国餅を提供。

 なぜ、これほど“韓国づくし”の店なのかという疑問に、広報担当の佐々木静代さんが答えてくれた。

「この店は韓国書を翻訳出版するクオンが運営しているんです。女性社長の金承福が’07年に創業し、『新しい韓国の文学シリーズ』などを刊行。韓国文学に親しんでもらうスペースを持とうという目的で始めました

 その言葉どおり、店内ではクオンで刊行した本とその原書が並べられ、手に取ることができる。客は韓国語を勉強する人が中心で、韓国語専攻の大学生も。

「韓国語の原書を読む日本人がこんなにいるのかと驚きます」

 今年いちばん売れたのは、『ソウルのテーマ散歩道』というガイドブックだそう。

 店内でのイベントも多く、2年間で220回に達する。韓国から著者を招いてのトークや読書会、民族音楽の演奏や映画上映と幅広い。

 韓国ドラマやK-POPに関するイベントも行っている。また大阪、仙台などでの“出張チェッコリ”や文学で旅する韓国ツアーも。

 チェッコリという意味は、「1冊の本を学び終えたときに、仲間とともに先生に感謝する集まり」のこと。

 まさにその言葉どおり、ここは韓国の本を愛する人たちが気軽に集い、語り合う場所なのである。

◎東京都千代田区神田神保町1-7-3三光堂ビル3F 営業時間/12:00~20:00 定休日/日、月