【ヱビスビール(サッポロビール)】
 サッポロビールの前身・日本麦酒醸造会社では“大黒ビール”という名を考えていたが、すでに商標登録されていた。

「なので、同じ七福神の『恵比寿ビール』に変更し、1890(明治23)年に発売。偽商標事件が頻発するほど大人気に」(広報・堀内さん)

 その需用に応えるべく、1901(明治34)年には専用の出荷駅“恵比寿停車場”が開設され、5年後には旅客取り扱いが開始。

「現在の恵比寿駅です。さらに1928(昭和3)年には、周辺の地名が恵比寿通1丁目・2丁目と改称されました。駅名、地名にもなったビールなのです」

【ホワイトロリータ(ブルボン)】

甘すぎないミルク風味。『ホワイトロリータ』15本、150円(税別)
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 1965年発売。ブルボンの袋ビスケットシリーズでもっとも古い歴史が。

「ホワイトクリームの白色が持つ清純なイメージと、ミルク風味が持つ柔らかなイメージを組み合わせ、連想したネーミングです。さらに、製造技術も考慮しています」(広報担当)

『ホワイトロリータ』をよく見ると、表面にねじれた筋が。これを刻むための回転機(ロータリー/Rotary)にも由来しているんだとか。

【源氏パイ(三立製菓)】
 日本で初めてパイの量産化に成功した『源氏パイ』は1965年の発売。

「当時はまだ洋風のお菓子が珍しい時代。なじみを持っていただくために、あえて和風の名前を考えていたところ、翌年の大河ドラマが『源義経』と発表されました。その話題性を生かし、『源氏パイ』と命名。ハート型は、弓矢(鏑矢)の矢尻に似ていることにも由来しています」(広報・望月沙枝子さん)

『源氏パイ』2枚包×8個、オープン価格

 さらに、'12年の大河ドラマが『平清盛』(主演・松山ケンイチ)に決まったことを受け『平家パイ』を発売したというから、ブレがない!

では最後に、記憶に残る独特なネーミングの商品をたくさん世に送り出している、小林製薬のネーミングの秘密に迫ってみよう。