五木と同じ5万円台でランキング2位となったのが、昨年からディナーショーを復活させた近藤真彦。普段あまり歌わない曲が聴けるなど、熱心なファンにはたまらない構成がウケている。

「昼の部は『マッチとおやつ』と題した子ども同伴のショーを開くなど、ファン思いのイベントを企画しています。一昨年はファンに“ディナーショーをやりません”というハガキを送るほどファンを大事にしており、今年も間違いなく大盛況でしょう」(芸能プロ関係者)

 同じジャニーズ事務所の滝沢秀明も注目のひとりだ。

ディナーショー向きのタレントとは?

先日、年内いっぱいで芸能活動から引退して裏方に徹することを発表しました。一昨年から開催してきた今年のディナーショーがラストステージになると言われています」(同・芸能プロ関係者)

 すでに満員御礼が確認できたアーティストも数多い。

「さだまさしさんは、本年も一般販売の開始直後に完売となっております。ほかのアーティストとは異なり、ステージから降りて自ら客席を回るファンサービスあふれる演出はさださんならではですね。

 玉置浩二さんは昨年に引き続き2回目となり、すでに満席となっています。大宴会場を揺るがすほどの大迫力の声量に酔いしれる、圧巻のひとときをお楽しみいただいております」(ホテルニューオータニの広報担当)

 サングラスに口ひげがトレードマークの実力派ミュージシャン・鈴木雅之も、

「かなり早い段階で満席となっております。20数年間ずっと出演していただいているのですが、毎年楽しみにされているお客様がたくさんいらっしゃいます」(ウェスティン都ホテル京都の広報担当)

 NHK紅白歌合戦の出場を機にディナーショーデビューした山内惠介も同様だ。

「今年で4回目の開催となりますが、予約は満席となっております。当ホテルは、あらゆるジャンルの方に声をかけていますが、たくさんのお客様に楽しんでいただきたいと思い、山内さんに出演をお願いしました」(リーガロイヤルホテル大阪の広報担当)

『週刊女性』でおなじみの氷川きよしは、昼の部のチケットが残りわずか。半分も売れていないという報道のあった華原朋美も、

「残りわずかのため、後方席のご案内です」(ホテル椿山荘東京の広報担当)

 とのこと。ASKAが5年8か月ぶりにコンサートツアーを開始したことで、発言が注目されている相方のChageは、

「'14年からディナーショーをスタートして、昨年まで3万円だったのが今では3万5000円。好調の証でしょう」(前出・芸能プロ関係者)

 ディナーショーで成功するアーティストたちには、共通点があるのか─。数多くのディナーショーのプロデュースを担当してきたイベント会社代表のA氏によると、

「松田聖子さんや郷ひろみさん、工藤静香さんあたりがそうなんですが、“ヒット曲が多い”“サービス精神がある”人がディナーショー向きと言えます。お客さんを飽きさせないトーク術も重要な要素のひとつですから。そして何より大事なのがプレミアム感。“〇〇のディナーショーに行ってきたんだよ”と人に自慢できるアーティストがウケるんです。

 ディナーショーとは、最高のオシャレをしていく場所。日本人にとって、そういうパーティー感がある場って正直、結婚式くらいしかないんです。女性はドレスを着ていけるだけで気持ちが華やぐので、そういう場を欲しているんです。バブル時代は、タキシードを着ている男性もいましたから。あとはファンクラブの層の厚さ。ファンの人たちを大事にしてきた証拠と言えますね」