“変化球系”タレントも、すでに満席となっている。

「IKKOさんのチケットは11月12日に完売いたしました。メイク&トークショーを行い、その場で実践したり、間近でメイク術を見ることができるのが好評の理由だと思っております。予約の9割が女性です」(びわ湖プリンスホテルの広報担当)

 ミッツ・マングローブ、ギャランティーク和恵、メイリー・ムーの音楽ユニット『星屑スキャット』も、キャンセル待ち状態。

「今回、星屑スキャットさんにご依頼したのは、ただ担当者が興味があったというだけなんですが(笑)」(リーガロイヤルホテル東京の広報担当)

目玉に欠ける2018年

 星屑スキャットのほか、中島美嘉、川崎麻世が今回、初のディナーショー開催となる。川崎のショーには、元ジャニーズの後輩・大沢樹生の参加も決まっている。

「中島さんの楽曲のイメージに合わせて料理長が腕をふるった、思わず写真を撮りたくなるような見た目も華やかで美しい料理をご用意しています」(ホテルニューオータニの広報担当)

 ダイナミックな歌声にマッチする豪華な料理が期待できそう。対して、川崎にはこんな意見が。

「彼は離婚騒動もブログで稼ぐための炎上ビジネスではないかと騒がれていますが、このディナーショーもある程度、そのおかげで集まるんじゃないかな。タイミングがバッチリですもんね」(前出・石川氏)

 そんななか、今年のディナーショーは不作だという意見も。

正直、目玉になるような人がいなくて困っています

 と話すのは、前出のA氏。過去には“今でしょ”でブレイクした東進ハイスクールの講師・林修や、藤井聡太フィーバーで注目を集めた日本将棋連盟に所属する棋士たちなど、その年に話題となった人物がらみのイベントが盛況に。

 今年でいえば、“奈良判定”が2018年の『新語・流行語大賞』にノミネートされ、テレビ番組にも出演する日本ボクシング連盟元会長の山根明氏がいるが……。

「おそらくホテル側からNGが出ると思います。なので、こちらからもオファーはしませんね。お笑い芸人のひょっこりはんも今年ブレイクしましたが、ディナーショーで1万円から2万円がとれるほどの華がないですし……」

 では、今年流行ったタレントで、ディナーショー向きなのは誰か?

「武田真治さんはアリでしょう。トークとライブ、そして今話題となっている“筋肉体操”を織りまぜたプランなら面白くなると思います。平昌五輪で活躍したカーリング女子も五輪直後であればオファーしましたね。“もぐもぐタイム”と引っかけて、こだわった料理をふるまえば話題になると思います。女性客の多いディナーショーは、食の話はウケがいいんです。

 スポーツであれだけ食事のシーンがフォーカスされることは珍しいので、ホテルの料理長とコラボした“身体にいいもぐもぐタイム”はホテルも乗ってくるはず。テニスで大活躍した大坂なおみ選手もいいんですが、日本語をほとんど話せないので、通訳を手配する必要があり結構ハードルが高い。通訳が面白い話を引き出してくれるように舵とりしないと、盛り上がりに欠けてしまいます」(同・A氏)

 スポーツ系で考えると、土屋太鳳など芸能人のパーソナルトレーナーを務めるAYAが、12月18日にグランドプリンスホテル新高輪でトーク&フィットネスのショーを行う(1万8000円)。

「わが社の企画で大ヒットしたのは“デュークズウォーク”で一世を風靡したデューク更家さんです。ウォーキング講座と食事で1人1万円。500人くらい入る会場で年間100公演やってました。デュークさんのディナーショーは業界では、今や伝説になっています」(同・A氏)

  『純烈』も、来年話題となる可能性の高い1組だ。

「平均年齢40歳の5人組で、全国の健康ランドやスーパー銭湯でムード歌謡を歌ってきた、マダムを中心に人気の大人アイドルです。彼らはNHK紅白歌合戦に初出場することで、価値が一気に上がる。ホテル椿山荘で行われるディナーショーは1人1万6000円ですが、来年は3万円台に跳ね上がるでしょう」(前出・石川氏)

 今年こそデビューしてみては?