上り坂の女と枯れていく男

 智哉さん(50歳、仮名)はバツイチですが、一度目の結婚で子どもを授かりませんでした。

「どうしても子どもが欲しい」。家族を築くことが諦めきれずに、結婚相談所でお見合いをすることにしました。年収が900万円あり、見た目も若々しいので同世代の女性からは、お見合いの申し込みがありました。 

 しかし、20代や30代の女性は、50歳の男性とお見合いしたいとは思いません。たまにお見合いが組めることがあっても、お相手からはお断りが続いていました。

 そこで、50歳になったのをきっかけに“これ以上、時間は無駄にできない”と、国際結婚に切り替えたのです。ベトナムに渡ってお見合いをし、29歳のベトナム人の女性、ホウさん(仮名)との国際結婚を決めました。

 しかし、見た目や気持ちが若くても、身体は50歳。男性機能は年々衰えていきます。一方、29歳のホウさんは、これからが女盛り。相手にするのは、大変なことです。

 結婚して3か月がたった頃、お二人に会って食事をしたのですが、彼がトイレに立った時に、ホウさんが深刻な顔で私にこう言ってきました。

「夜の話ね、彼、年だからすぐにイッちゃう。そうすると、悔しいのか、私の内ももをツネるね。あと、やってる時、私のお尻叩くよ。日本の男性、みんなこうですか? 痛くてイヤね」

 答えに窮してしまいました。ツネるとか、叩くとか、それはその男性の性癖ではないか。でも、それを、彼女にどう伝えたらいいのか。

 私は、こう言いました。

「日本人の男性、みんなそうではないですよ。もしもイタくて嫌なら、それをちゃんと伝えたほうがいいわね。夫婦なんだから、ちゃんと話し合わないと」

 その後も、二人は別れずにうまくやっているようなので、この問題はなんとか解決したのでしょうか。それとも、ホウさんがガマンしているのでしょうか。夫婦生活は藪の中です。

 こんな性癖、あんな性癖、ヘンな性癖。人それぞれに個性があるように、性癖も十人十色です。

 夫婦が離婚する時の理由に“性の不一致”というのがあるくらいですから、こればかりは、侮れませんね。


鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイト『あいかつハウス』http://aikatsuhouse.grupo.jp/