今、『運動会』が変わろうとしている……?
 この数年、『時短運動会』が話題になっている。児童の熱中症対策や保護者の弁当作りの負担、授業時間の確保といった理由から競技を減らして午前中に運動会を終わらせる学校が徐々に増加。すでに北海道では6割の小学校が午前中に終了するという。この運動会の時短傾向に放送作家でNSC東京校の講師も務める野々村友紀子が考えたこととは?

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 先日、全国で運動会が行われました。いや〜、よく晴れて運動会日和やね!…なんて言っていられないのが、昨今の異常気象。まだ暑さに身体が慣れていない5月に気温35度超えとか、小さな子どもを持つ親からしたら恐怖ですよ。

 そもそも、5月に運動会をする学校が増えた理由のひとつに、「秋の開催やと、暑〜い残暑に校庭で長時間、練習せなあかんねんで? 危険やん?」が、挙げられていたはず。でも5月もこうなってしまったんじゃあ、あんまり意味ないし、今度は本番の日の気温が危険になってきました。

 気温も昔とは違うし、外で遊ぶことが減った子どもたちは、体力も昔の子とは違う。子どもたちはもちろん、先生方や保護者も命がけでやる運動会の是非が今、問われています。世間では、午前中で終わる「時短運動会」なんて言葉も話題になっていますね。

やっぱり中止、また来週

 私にも2人の娘がおりますので、幼稚園のころから数えて2人分で11回は運動会を経験しています。運動会の朝といえば、まー、早朝からから揚げ揚げて、肉巻いて、野菜ゆでて卵焼いておにぎり握りまくってフルーツむきまくって見栄えのする豪華なお弁当作って、パパは6時から門の前に並んで場所取りして…もう本当に親も大変!

 しかもうちの子の学校は、小雨くらいならやっちゃうので、当日朝の「決定メール」が来るまではまだ中止かどうかわからない。これには困った。けっこう雨降ってるけど…? やるの? やらんの? どっち?

 お弁当、作り出していいの? ねぇ? おーい、どないやねーん!! と、スマホをにらみ小一時間モヤモヤしつつ、もしあるならもう作らないと間に合わん! というギリギリのところで我慢できず作り出すものの、「やっぱ中止〜また来週〜」というメールが来ることも。

 しかも2週連続で微妙な雨が降り、「またまた来週」も経験あり。歯ぎしりで奥歯粉砕の危機ですよ。もう、カップ麺でも持って行ってやろうかしら! ですわ。でも私なんかはまだマシで、ご近所さんなんか見ていると、家族のほかにおじいちゃんおばあちゃん、おじにおばに親戚まで見に来るから、お弁当が半端ない量。

 でっかいブルーシート広げて、そば屋の出前か? ってくらいお重積んで、少年野球の練習ですか? って大きさのタンクでの麦茶持参。ほんまこれで当日キャンセルされたら地獄やで!