先月から日本列島は真夏日続出! 暑くなると食べたくなるものといえば、やっぱりアイス。気になる今夏のトレンドは?

「アイスは“今年”という傾向は出しにくく、だいたい2~3年でどんどん変わっていく感じですね」

 とは、アイス評論家のアイスマン福留さん。ひと昔前は“子どものおやつ”という位置づけだったアイスだが、ここ数年でポジションアップ。最近は“大人のプチ贅沢”へと変わりつつあるという。

「アイスとスイーツの境界線がだんだんなくなってきた。まさに、アイスのスイーツ化です」

おすすめ商品を一挙紹介!

 例えば『明治エッセルスーパーカップSweet's』。220円と、通常のスーパーカップより80円高い。新発売のマンゴー杏仁の場合、上から果肉入りソース、杏仁豆腐風味アイス、パッションフルーツソース、マンゴー風味アイスという贅沢構造。まさに、高級スイーツのよう。

「『BRULEE』(オハヨー乳業)は、表面がキャラメリゼされ、カリカリ食感が楽しめます。そして“さすが乳業メーカー”という濃厚でコクのあるミルクアイスで、パッケージも金文字で豪華です。

『やわもちアイス Fruits』(井村屋)は、『やわもちアイス』の上位ブランド。“メロン&バニラ”は、上にのったもちに、少し白ワインを入れていることで、よりとろける食感を演出。そして、メロン果肉&メロンソース、こだわりのバニラアイス。この一体感が素晴らしい」

 どれも、もはや市販のアイスとは思えないほどクオリティーが高いと絶賛。

「スーパーカップもやわもちアイスもそうですが、各社が定番商品の上位ブランドを展開する流れもあります。赤城乳業の『ガリガリ君リッチ』シリーズや、グリコの『大人シリーズ』(パピコ、ジャイアントコーン、アイスの実)などです」

 既存のブランド価値を生かしながら、大人のハートをロックオン。高級志向の流れのなかで、『マカロンアイス』(セブンプレミアム)や、老舗洋菓子メーカー・ヨックモック監修の『しっとりラングドシャアイス』など、お菓子とアイスとの組み合わせ商品も人気となっている。

「食後のデザートとして、ケーキや焼き菓子などと同じような感覚で、市販のアイスが選ばれるようになりましたね」