アフリカ料理を楽しめる食堂

 7月20日に相模原で開かれた『ノヴィーニェ こども食堂&こども寺子屋』。トニーさんは朝から汗だくで厨房に立っていた。

 調理師学校の先生がベトナム人の生徒を連れて手伝いに来てくれ、大量のジャガイモやニンジンがみるみる料理されていく。

 午前11時45分にオープンすると、あっという間に席が埋まった。この日の参加者は子ども36人、大人22人

 1歳11か月の娘ひまりちゃんを連れて来た北林しずかさん(33)は3回目の参加だ。夫は仕事で早朝から夜遅くまでおらず、この日も土曜日だが出勤。いつも幼い娘と2人きりの食事だという。

「大勢のなかで、ごはんをワイワイ食べると楽しいですね。子どもをいろいろな人と関わらせたいし、私もほかの人としゃべらないと、ちょっと頭がおかしくなっちゃう(笑)。今の状態が永遠に続くような気がしちゃって

子ども食堂のようす
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 ほかの子ども食堂は「小学生のみ」など年齢制限があったりすると聞くが、ここは何歳でもOK。来やすいので、友達親子を誘って来たそうだ。

 30代後半だという石田正江さんはシングルマザー。実家の自営業を手伝いながら、4人の子どもを育てている。重度障害をもつ長女はデイケア、長男は予備校に行っているので、次女の珠莉さん(16)、三女の凛蘭ちゃん(8)を連れて来た。

 2、3年前、店の前を娘たちと自転車で通りがかったとき、トニーさんに「よかったら来て」と声をかけられたのがきっかけで、ほぼ毎回来る常連になった。

生活保護は受けていませんが、やっぱり生活はギリギリで厳しいです。小・中は義務教育だからよかったけど、上の学校に行くと学費もかかるし、すごく食べるので食費もかかる

 節約していて、どこにも連れて行けないけど、ここなら私でも連れて来ることができます(笑)。娘はここで、小学校を卒業して会えなくなった昔のお友達に再会できるのが楽しみみたい。

 私は毎日のごはん作りがお休みもできるし、ほかのママと愚痴を言ったり、最近の情報を交換したりできるので、とにかく楽しい。近所にこういう場所があって、本当にありがたいです

 子ども食堂という名前だが、誰でも歓迎なので60、70代の高齢者の姿もある。

 毎回、料理は8~12品を用意する。寸胴鍋いっぱいのカレーやチキン、皮つきのフライドポテトはあっという間になくなった。少し残ったサラダなどは小分けして、欲しい人に持って帰ってもらう