『日経エンタテインメント』と『週刊文春』が行う「好きな芸人」アンケートでいずれも1位に輝いた、サンドウィッチマン

「この手のアンケートは、かつては明石家さんまさんや所ジョージさんが上位の常連だったのですが、いまはもうサンドウィッチマン1強になったといってもいいと思います。好感度の高さはバツグンで、芸能界にもファンが多いです」

 と、ある芸能関係者は言う。

ベースにある「3つの愛」

 バラエティー番組に限らず、CMなどでも引っ張りだこ。そんなサンドウィッチマンの好感度の高さの源はどこにあるのだろうか。バラエティーや情報番組を手がける放送作家によると、

「なんといっても、人のよさが感じられるというところではないでしょうか。そのベースには、『愛』があります」

 と、断言する。さらにサンドウィッチマンの持つ「愛」には、いくつかの種類があるというからすごい。

「まず、出身の東北地方への『地元愛』、奥さんなどへの『家族愛』、そして、それぞれの『相方愛』。それらを感じ取ることができるというのが大きいですね」

 なかでも「地元愛」が強く感じられるところが大きい。

もともとあった東北愛が、2011年の東日本大震災以降、より強く感じられるようになり、しかもそれが今に至るまで、ずっと一貫して続いている。それが、東北以外の地域の人たちにも響き、この人たちは絶対いい人だと思われることにつながったのではないでしょうか。そうなると、多少口の悪いことを言っても、『本当はそんなことないのに』と思われるようになり、ますます印象がよくなっていきます」

 サンドウィッチマンが一躍、人気者になったのは2007年の『M-1グランプリ』での敗者復活からの優勝によるところが大きい。

「ちょっとコワモテふうの伊達さんを、富澤さんがとぼけた雰囲気でいじり、そこに伊達さんがツッコミ続けるというスタイルが基本です。シチュエーションはファストフードや不動産屋などさまざまなパターンがありますが、基本的なスタイルは同じ。それでいて安心して笑え、安定したクオリティーにつながっていると思います」(前出・芸能関係者)