決め手はやっぱりプロの意見

――そのようななか、共学である青山学院が候補になったのはなぜですか?

「当初、共学は成城以外考えたこともありませんでした。

 家族で合同説明会に出向いたときに、各学校のブースやミニ説明会をまわりながら、主人が“青学ってさ、オレのオフィスから見えるんだよね。都会のど真ん中だけど、すごい緑がいっぱいで。あのなかに幼稚園から大学まで全部あるのって便利じゃない?”と呟いていましたが、そのときにも“ふーん、青学ねぇ”くらいにしか思っておりませんでした。

 しかし、年長になり、『ジャック』で学校別の夏期講習の申し込みをしていたときに、授業終わりに先生に引き止められたんです。

 “お嬢様は聖心タイプではないかもしれません。ペーパーがいまひとつ伸びません。成城以外に青学も出願しませんか? (『ジャック』渋谷校では)青学は担当校なので、少しはお役に立てるかもしれません”と。

 そこで初めて青学を意識するようになり、夏期講習にも申し込み、短い期間ではございましたが対策をいろいろと教えていただきました。

 そして、お話を伺えば伺うほど、同じ共学の付属小学校でも、おっとりした成城とはまた異なった魅力があり、都会的で活発な学校だなと感じました。またミッション系ということもあって、幼稚園の3年間で神様やマリア様に触れていた娘にとっても、すんなり受け入れられるかな、とも感じました」

――そして見事合格したと。

「はい、幼い娘に選ばせても判断はできないと思っておりましたので、一応受験して、受かったところが娘に合っている学校なんだと覚悟しまして。

 青学もあまり気負いせず、夫婦ともども、記念受験のつもりで挑戦しました。そして成城の試験の前日、意外なことに青学から合格をいただいてしまったのです!! これも何かのご縁と思い、成城の入学試験は辞退し、青山学院に進学を決めました

 “ラッキー合格?”と感じられる方も多いかと思いますが、きっとご家庭では、日々の生活のなかでしっかりご準備されていたのだと思います。

 お母様の行かせたい学校=お子様に合う学校ではないということ。プロの目から見た、的確なアドバイスも功を成したようですね。

<著者プロフィール>
いとうゆりこ◎お受験コンシェルジュ&戦略プランナー。自身の経験から美容や健康・芸能・東京に関するマネー情報まで幅広い記事を各媒体で執筆中。いとうゆりこ受験情報公式サイトは、https://itoyuriko.studio.design