生きとる可能性が高いと信じとる

 昨年8月、山口県で行方がわからなくなった男児(当時2歳)を見事、助け出したボランティアの尾畠春夫さん。警察や消防のプロが150人態勢で3日かけても発見できなかった男児を「山の上にいる」と強い確信で見つけだした救世主だ。

 美咲ちゃんが行方不明になったとき、尾畠さんの登場を期待した人は少なからずいたであろう。捜索に加わらなかったのはなぜだろうか。尾畠さんを直撃した。

「ちょうどあのときは、佐賀県の武雄市というところでボランティア活動してたんよ。8月下旬に集中豪雨があったから、9月いっぱいはそこにいたので山梨には行けんかった」

 尾畠さんだったら美咲ちゃんをどうやって探すのか尋ねると、「キャンプ場にはいない。生きている」と力強い。

「今は30代でも40代でも50代でも60代でもひとり暮らしをしていて心に闇みたいなもんを抱えながら寂しい生活を送っとる人が多いんよ。そういう人が彼女を抱えて何らかの理由で警察には届け出せんまま、いるんじゃないかと思っとる。

 今は複雑で、難しい時代ですけんね。きっとそういう人がいて、彼女はそこにおるんじゃろうと。だから、私は生きとる可能性が高いと信じとるんです」

 尾畠さんの勘が見事にあたり、美咲ちゃんが元気に家族のもとにかえってくる。そんな日が来ることを願わずにはいられない。

母・とも子さんがキャンプ場近くの道の駅で情報提供を呼びかけるチラシ配りをしている様子
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(取材・文/山嵜信明)


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心当たりのある方は、大月警察署(電話番号0554-22-0110)まで