片づけ術というのがナンセンス

 ──ここまでで、片づけメソッドを紹介してきましたが、それでもモノの減らし方が分からない! と言う方へ、捨て体質になる思考法をご紹介しましょう。と、DaiGoさん。

 片づけのさまざまなコツや習慣を紹介してくれた中で、DaiGoさんが一貫して提唱しているのが、『モノは少ないほうがいい』ということ。

目標とするのは、2度と片付けなくていい状態そこに持っていくためには、モノを減らすことがいちばんなんです。極論を言えば、片づけ術というのがナンセンスですよね。モノが少なくなれば、今より圧倒的に片づけに使う時間が少なくなるはずです。

 さらに、必要なものが見つけやすくなるといったメリットもある探しものをする必要がありませんし、そのために時間を浪費することもありません好きなモノだけがある空間で、好きなことに時間を使える、ゆとりある生活ができます。無駄なストレスを抱えないので、家族関係もよくなると思いますよ」

 また、年をとるほどモノを抱え込んでしまうといった傾向があるなら、

「高齢になると意思決定力が弱まる傾向があるので、モノをどんどん捨ているということは難しくなるかもしれません。

 そのときは、思い切って家事代行に依頼し、第三者の目線を入れ、他人に判断をゆだねるといった方法も手です。親に何かをプレゼントするタイミングがあれば、モノをあげるより、家事代行のほうが喜ばれると思いますよ」とのアドバイス。

 これまで“今あるものをどううまく片づけるか”ばかりを考えていた人も、取り組む意識が変わったのでは?

 ちなみに片づけにいちばん適しているタイミングは朝。

「人間は朝がいちばんモチベーションが高いので、習慣にしやすいと思います。おすすめは、毎朝必ず1つ、不要なモノを探して捨てること。小さなモノでもいいので、続けていくことでモノが減っていきますし、朝に片づける習慣が身につきます。下にあげた質問で自分にあうものを試してみてください」

 自由で快適な人生を踏み出すべく、さっそく明日の朝からやってみよう!