3月18日は「睡眠の日」、春は眠くなる季節だけど、家事、育児、仕事、ダンナやペットのお世話……さらに自分の美容と健康……ミドル世代の女性はやることが多くて寝てなんていられな~い!

「その忙しさ、睡眠不足のせいかもしれませんよ」

 と教えてくれるのは、快眠セラピストの三橋美穂さん。

睡眠が足りない日は、ほろ酔い状態と同じ

 厚生労働省の調査によると、40代~50代は睡眠時間が6時間未満は約半数。人間のベストな睡眠は7〜8時間といわれているなか、ミドル世代は万年、睡眠不足……。

 忙しいから、眠る時間が足りなくなるのでは?

「米国ペンシルベニア大学で行われた実験では、“6時間睡眠を10日間続けた人は、1日、徹夜した人と同レベルまでパフォーマンスが下がる”という結果が出ています」(三橋さん、以下同)

 パフォーマンスが下がった状態で日中の活動を行っているから、忙しくなってしまうのだ。

「オーストラリアで実施された実験では、起き続けた時間が長くなるにつれて脳機能が低下し、注意力は酒酔いレベルまで落ちるという結果が出ました。睡眠時間が6時間を下回ると、ほろ酔い状態で仕事をしているようなものなのです」

 睡眠不足による脳機能の低下は、自律神経やメンタルにも影響して、イライラしたり怒りやすくなって、夫や子どもにあたってしまう原因にも。

そのイライラ、睡眠不足のせい イラスト/スヤマミヅホ
そのイライラ、睡眠不足のせい イラスト/スヤマミヅホ

睡眠不足が続くとカップルがケンカをしやすくなるという報告もあります。ネガティブ思考や不安やイライラなどのマイナス感情は、本人より脳に問題があるので、その場合は眠ることが最善策です」

 睡眠はパフォーマンスやメンタル状態だけではなく、健康にも影響する。

睡眠時間が理想的な7〜8時間の人は、肥満、高血圧、うつのリスクが低いということが報告されています」

 深い睡眠がとれていれば、睡眠時間が短くても大丈夫と聞くけど……。

「確かに深い睡眠は重要です。しかし、浅い睡眠も重要だということが近年の研究でわかってきました。どうやら深い睡眠と浅い睡眠のバランスが快眠につながるようです」

 ベストな睡眠時間は人によって異なるともいわれているけれど?

「短時間睡眠でも100%のパフォーマンスが出せるショートスリーパーがいますが、残念ながら1%未満。これは遺伝子レベルで決まっています」

 多くの人は1日7~8時間眠らないと、仕事も生活も健康もうまくいかないのだ。

「眠るのがもったいない、そう考えてしまうのは、すでに睡眠が足りていない証拠。十分な睡眠がとれていれば、脳は肯定的に働き、時短活動ができるようになります」

 忙しくてバタバタしている人ほど、日中の活動と同じくらい、睡眠活動を重視することが大事に。

まずは就寝アラームをセットして眠る時間を決めましょう。私はアラームが鳴ったら、すべてのことをやめてお風呂に入るようにしています。作業が中途半端になるのは気になりますが、朝行ったほうが短い時間で行えるのです」

 睡眠時間の優先度を上げて、タイムマネージメントをすることが大切なのだ。